ゴム動力 プラ子の日記  〜 第110回め 〜

    

平成17年8月22日(月曜日)

昔からそうなのですが、私は時々夜中に地震で目が覚めるのです。

「あ!来た!」

揺れている間は緊張して息を潜め、確かに揺れている、私は寝ぼけてない、と確信し、揺れが収まると同時に時計を確認する。そして、翌朝、ヤフーの地震情報を見るのですが、99%その時間に地震はなく・・・ 金縛りの逆ですね。 地震というか、自震???

やっぱり潜在意識の中でも、地震が怖くて仕方ないのですね。 「夕べも1人で揺れちゃって〜」 そんな他愛もない話をしながら、心地よい夕暮れ時の潮風に吹かれ、昨日はビッグサイトを後にしました。心地よい疲労感。そしてもうすぐビールだ・・・。


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そうなんです。昨日、有名なあの、ワンフェスに参加してきたんです。

冬には招待券を頂いて入場しましたが、今回はディーラー扱い、お預かりするキットもあるし、なるべく早く入場しようと朝4時半に起きて始発の新幹線に乗りました。 

フリマの宣伝の為のブースです。フリーマーケットらしく見えるようにと、海洋堂の宮脇専務様(本当は社長様)が、膨大なコレクションの中から数点をアイキャッチ用に貸してくださる、というお話は先日も打ち合わせてあったのですが、会場についてびっくり。実に370個のキットを用意してくださり、しかも、ココロをクスグルように、全て並べてくださっていたのでした!

今回お借りしたキットの山、全てフリマで売ってくださるとのことです。 感謝感激! 

  

ものすごく広い会場、海洋堂担当者の山本さんが、自転車に乗って様子を見に来てくださいました。本当にありがとうございました、とご挨拶。ただでさえお忙しいワンフェスなのに、選定から荷造り、開梱、レイアウトしながらの展示と、やるとなったらこれだけのことをしてくださるとは、本当に頭が下がります。これが、いわゆるプラ子には見える宮脇さんの吹き出し、「どや!」・・・の精神なのですね。パワフルで、しかもあったかいのです。



まだ開場には時間がありましたから、会場内を少しだけ歩いてみました。まず横山先生と奥様、そのあとモリナガ先生と遭遇し、ご挨拶。フリマの広告にご夫婦で登場して下さった荒木ご夫妻と、マムートさん、それから、平田さんを見つけることができました。

先月のアーマーモデリングの付録に平田さんのフィギュアが付いていたのをご存じのかたも多いと思うのですが、それをモリナガ先生が塗ったものを、先生から直接見せて頂くチャンスにも恵まれました。以前、フィギュアの顔の話題のときに噂は聞いていたんで、いつかぜったい見せて頂きたいと思っていたんです。

もうねぇ・・・特に頬とか鼻の色が、そのものなんですよ・・・。おまけに、すっごくハンサム!これが、「さすが、画家は違うんだよ〜」と周囲を唸らせる「モリナガ塗り」かぁ〜〜!と感動しました。あぁ、なんで写真撮らなかったんだろう・・・



他にも会いたい方、見たい作品がたくさんだったのですが、時間の都合で回ることができませんでした。これは悔やまれます。後ろ髪引かれながら仕事に戻ったプラ子でありました。開場前に、警備などの参考にさせていただくため、フリマ関係者の方と外の列の様子をチェックしに行ったのです。でも結局、凄すぎて参考になりませんでした!

ビッグサイトを左に折れたあたりで私は暑くて休憩。その間に最後まで見に行ったきり、もう一人の方が戻ってきません。しばらくして入れ違ったかと携帯に電話してみますと、なんと、遠くにかすんでみえる観覧車の下あたりまで行って列が折り返している!と驚愕の声。このあたりでは開場後1時間経っても入れないんですよね。

本当にすごい列、しかもみなさん並び慣れていて、整然としています。へたり込む人もなく、じっと立っているのです。もう魂はビッグサイトに飛んでいて、とってもハッピーに過ごしている、だから残された体は並んで居られる・・・きっとそういうことだと思います。(勝手に)




さて、10時の開場!

凄い勢いで人が走ってきます。ダッシュです!圧倒されました。

冬のときは、列の先頭を観察していました。列の先頭の方々をそろりそろりと上手に誘導するスタッフの方々はすごいなぁ、と思ったのですが、やっぱり入り口からは走っちゃうのですね。その勢い、今回、会場内にいて目の当たりにし、びっくりしました。(苦笑)

近くで「走らないでください!!」と叫ぶスタッフの静止は聞こえないふり?なにを目指して走るのかと思いきや、私の隣のブースにすぐに長い列が出来てしまいました。

何時間も待ったのだから、必死になるのも仕方ないかなぁと思ってよくみれば、みんな・・・・・だったのですが。(とても言えないわ) 

その気になれば、隣の私は1番に並べたのかもしれません。(笑) でも、私はそこで何を売っているかもしらず、しかも、正直に自分の小間に収まってあっけにとられておりました。ま、欲しかったならともかく、知らないぐらいだから平和なものです。

これだけ注意されても走る走る!なんか、小規模ながらもイベント主催者としては、痛いほどにそれを実感をした現実的な光景でした。事故がなくてよかったです。

こうなると、じゃぁ1時間後にまだ入場出来ない場所に、未だ並んでいる外のあの人達は一体なにが買えるのでしょうか?それはそれで、ちゃんと売り物が会場内にひしめいているわけです。なにしろ、果てしなく机が並ぶ、巨大なイベントなのですから。 あぁ、ほんとにすご〜〜〜い・・・






一通り買い物を済ませて徘徊し始めた人がやっとフリマの宣伝ブースに目を向けてくれる頃合いとなりました。

さすがに、アイキャッチの効果が高く、プラモに気を取られて近づいて来たくださった方々に、ほいほいカードを渡すことができました。
「9月にフリマやりま〜す♪」「出展者募集中です〜」「ぜひ遊びにきてくださ〜い!」ってね。 こういうときは、もっと若くて可愛い社員がいれば任せるのにな〜っと思ったりします。 
8「ははははは・・・」

積み上げたキットのなかに何か見つけて、「あぁ!あれ欲しい!」と思った方も多かったみたい。目を皿のようにして立ち止まりチェックしている方も。中には、フリマのカードをプラモを買う為の整理券と勘違いして手を伸ばして下さった人もいたかもしれません。人が増えれば増えるほど、さっと受け取って貰えるのですから、ぜったい勘違いしてる?・・・それぐらい、多くの方にカードを受け取ってもえました。

胸ポケットにしまってくれるのがまた嬉しいです。そのために小さいサイズにしたのですから。

「後でみてください、お願いします〜〜!」と念じずにはいられませんね。実際、昨日のアクセスはいつもより多かったです。けっこう通じたかも!質問を受けたりしてちょっと緊張しましたが、基本的には聞かれて嬉しい!という感じ。具体的に質問を受けると、手応えを感じ、パワーがフツフツ沸いて来ます。

モリナガ先生のワールドタンクミュージアム新刊の色校(念校)も好評で、「ボク、おまけ付きのヤツ申込み忘れちゃって」とぼやきながらめくっていかれる方がとても多かったです。ちなみに私はしっかり郵便局為替で申込みましたよ。ふっふっふ 

また、デザイナー、クリエーター揃いで層の厚いマシーネンクリーガーのご一行様、さすがに作って頂いた展示会のチラシもかっこよくて、どんどん無くなって行きました。すごい。。。この調子で、かっこいいスタッフTシャツも作るのです。ふっふっふ



土居先生・ヨンパチ先生がいらっしゃるアートボックスさんのブースが20メートルぐらい先によく見えていたのですが、そこでは金子先生が歓談中。人通りが途絶えるとちょうど見えるのです。で、「こっちむいてください・・・こっちむいてください・・・」と念じたのですが、こっちの方は全然通じず。たはははは・・・



なるべく声を多くかけようとしているうちに声が枯れてきましたが、知っている方々も続々と来場。歓談するのもまた楽しく、しゃべり通し、立ちっぱなしも大して苦にならない1日でした。

実は疲れなかった理由は靴にもあったのです。高いスポーツシューズを奮発してこの日のために買ったのです。足の形に変形してくれるので、体重に負けてかかとが痛くなる、といういつものトラブルがまったく起こりませんでした。これは素晴らしい!

大音響のライブ公演まで飛び出した会場の隅で、閉会寸前にやっと時間が合ったモリナガ先生はじめ関係各位とワールドタンクミュージアム発売時のサイン会について打ち合わせ。本当はもっと会場を回りたかったのですが、今回はお仕事優先のまま閉会となり、アナウンスのあと、みんなで拍手しました。あ〜楽しかった!

その後は海洋堂の宮脇専務様や山本さん、上田さんと歓談、金属パーツについて金子先生とお話しているうちに、撤収も完了。







写真はね・・・珍しいことに、ほとんど撮れませんでした。数少ない写真も、あまりにもおちゃらけた写真ばっかりで、どうしていいのやら。(笑) とても仕事優先とは思えないピースサイン連発の私、誰にも見せられないようなものばっかりでした。すみませ〜〜ん!




(例えばこんな感じ)
     



充実した一日の終わり、外に出ると夕暮れ時。海風が心地よくて・・・。と、このタイミングで金子先生に「1人地震の話」なんて、なんと私はつまらない人間なのでしょう。昨日に戻れたらまず、この話をしそうになる私を蹴り倒し、黙らせたいよなぁ。

電車とゆりかもめの分かれ道で金子先生をお見送りし、ウメコ先生と、ゆりかもめの370円は高い!という話をしながら、そのゆりかもめに乗り込む。当然ながら、一番前には座れず。

少し靄がかかったブルーモーメント、お台場の海には提灯をきれいに吊した屋形船がいくつも浮かび、近代建築物のたくさんの灯りと相まって、なんだか、千と千尋の神隠し未来版、みたいな幻想的な光景にはうっとりでした。 次回はぜったい一番前に座りこの景色を独り占めしたい!でも、一番いいのは、ドライブかな〜、やっぱ。 ・・・プラ子の雑念とたくさんの人を乗せて、ゆりかもめは、のんびり遠回りして新橋へ向かいました。

さ、次は横山先生率いるマシーネンのみなさんと、ビールだビールだ〜♪ ほほほぉ〜〜い♪


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