ゴム動力 プラ子の日記  〜 第114回め 〜

    

平成17年 10月11日(火)

フリマ後になった。

ご無沙汰でした。

こういう仕事をする以上、代わりの人がいない分、フリマ直後に日記をアップするぐらいじゃないとダメなんですよ・・・ね。ダメだって分かってるのに。夏休みの宿題なら後回しにしても誰にも何もいわれないけど、これは違うんだ・・・・待っててくれる人が(数人でも)いる上に、報告義務もあったのに・・・。遅すぎですみませんでした!ぺこり。

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もう2週間以上経ってしまったのか・・・。時の経つのは速いもので。(なのにお給料日は遅い。なぜだ・・・)

フリマ前日の夜はビッグサイト近くで友人の模型夫婦とまったり(はじめての)もんじゃ焼きを食し、心地よい気分で早めにホテルに入った。同じ屋根の下に業界の偉い方々がいらっしゃる情報あり。ウロウロするのはよそう。  

夜中の12時から会場作りの作業は始まっているけれど、私は出展者受付の6時より前に会場に入ればよいことになっていた。少なくとも5時には入りたい。そう思ってベッドに入ってもなかなか眠れなかった。ウトウトしては何度も何度も目が覚めてしまう。つくづく私は小心者だな〜と笑えてきた。

結局、3時には諦めて起き出し、ゆっくりお風呂に入り、念入りに念入りに顔を描いて、ホテルをチェックアウトすることにした。4時半頃になっていた。

外は雨。酷い雨だ。「雨は降らない!」と願をかけていたので傘も無く、いきなり雨に濡れながらビッグサイトへの屋根付き通路を目指した。なんだかな〜。

確か時間外の入り口があったはずだけれど、その場所が分からず、真っ暗な中をウロウロ。私がこんなに分からないのだから、出展者の方も困るだろうな・・・車用の搬入口しかお知らせしていなかったことを後悔した。(あとで張り紙をしようと提案するも却下された)

なんとか探し当てた入り口からエレベータで会場に入った。薄暗い会場は空気がシーンとしている。広いなぁ。ものすごく広い。遠くから設営部隊の声が。「おまえ、なにやってんだよー」とか。(笑) 私はひとまわりご挨拶をして各コマに屋号のメモを貼りながら、会場レイアウトをもう一度頭に入れた。 

朝6時。すでに下の搬入車両入り口には数台の出展者様の車が待機している模様。警備の方のGOで搬入口オープン! ぐは!暴風雨じゃん!  外の警備の方はびしょぬれ。駐車場担当の方もきっと酷い状況だろうな・・・。会場内まで車を誘導。そんなわけだから、もう会場内も水たまりだらけだ。(お掃除の人を頼むことにした)

次々と出展者の方の車が会場内に入ってくるなか、1台、タクシーみたいな車が入ってきた。さすが、プラモデル好きの人の乗る車は違うな、タクシーマニアなんだな、などと思っていたら、なんと本物のタクシーだった。

「荷物送る金額考えたらタクシーに乗って荷物ごと来ちゃったほうが良いかと思って・・・雨酷いし」って、ほんと、それ、すごくイイ考え! 

 8「目から鱗!」  8「耳から鼓膜!」

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あまりに風雨が激しくなり、搬入口を開けていられないぐらいになった。あ〜あ。酷いよ。台風なんだもん、中には途中リタイアの方もいるのではと心配していたが、全ての出展者様が到着。中には事故に遭われても来て下さった方もいらしたようだ。怪我がなくてよかった・・・。みなさま、本当にありがとうございました。

その後、待ちに待ったヤマト便さんが各出展者様に荷物を配る作業が続くなか、私もいよいよ忙しくなりあちこち呼ばれて飛び回る。出展者様に「まず受付してください」とお願いしておいたのに、その「受付」がウロウロしていては仕方ない。でも、これはどうしても自分がやりたいお仕事の一つだ。ちゃんと顔を会わせてご挨拶をしなければ!

結局、台車に受け付け道具を一式乗せて、急遽「受付」が一軒一軒を回ることにした。これは良い方法だった。ところが90軒だ、最後のほうは時間との戦いとなり、「もうすぐ開場だよ、どうしよ〜〜〜!」汗びっしょりで台車を押して走った。あぁ、こんなはずでは。せっかく念入りにお化粧したのに・・・

本当は外に並んで下さった方の声も聞きたくて、時間前に回るつもりだったのに、まったく時間が足りなかった。この悪天候の中、前日から並んでくださったかたもいるらしい。お礼を言いたいではないか! インタビューしたいではないか! う〜〜ん、残念!

そして一カ所、どうしても出展者が群がるコマ発見。まさに押入から出てきたお宝の山だったのだ。他にもそういうコマは沢山あるのに、特別目を引くお宝があったのらしい。(わたしにはわからん・・・) フリマでは出展者様の事前取引は禁止させて頂いているので、忙しくとも見て見ぬふりはできません!というわけで、「事前取引はダメですからね!」「ケンカしないでくださいね〜」「お願いしますよ!」と何度も声をかけた。なんか、学級委員の気分だわぁ。みなさんニヤニヤしながら「は〜い」と聞いてくださったけど、心の中では「うるさいな〜早くあっちっけよ」と思ってただろうね。(笑) 守って下さってありがとうございました。

話題のセンムーコレクションの密着取材があるということで、雑誌「フィギア王」御一行様到着。海洋堂の宮脇社長(通称センム)様も売ったり買ったりとにぎやかに楽しんで下さったご様子。こちらは10月24日発売、さてどんなページになったかな? 心残りは若い海洋堂女性スタッフの方のこと。「プラ子さん、握手して下さい!」と言われ、私は気が動転して「つべこべ」言いながら、結局照れて握手できなかったのだ。せっかく言ってくれたのに・・・。やっぱ、慣れない事ってだめね。

モリナガ先生がサササと紙に書いたセンムーコレクションのポップがあまりにも面白いので、笑ってしまった。私の顔も登場していたけど、前に書いて頂いたころと全然顔が違ってる!前はまさによそ行き顔のお化粧モード、今は地の通り、恐怖のすっぴんモードであった。・・・なんか見抜かれている。(冷汗)



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さぁ、開場だ。

わ〜っと人が入り、まず大型ショッピングバックを引き替えて次々にお買い物へ散っていく。このバッグ結構役に立ってるな〜。だって、みなさんすごいんだもん、買う量が。あんなに大きなバッグに入りきらず追加でバッグを買うかたもいらっしゃったし。

私は来場して下さった方々にご挨拶したり歓談しているうちにどんどん時間が過ぎていった。

午後になるとマシーネンクリーガーの横山先生のサイン会と、ワールドタンクミュージアム図鑑のモリナガ・ヨウ先生のサイン会に長い列ができた。

横山先生は一人一人に丁寧にイラストを書いて下さる。列がなかなか短くならないが、並ぶ方もそれを良く知っているのだ。自分にサインをして下さる時間をせかされたくないから、人の時間も大事にしているにちがいない。そしてあとで先生に何を書いて頂いたかを自慢しあうのだ。かくいう私も冬のワンフェスのときに「スケールアヴィエーション」のバインダー(1000円)にサインをして頂いた。名前だけかと思っていたら、内側一面にイラストが! 感激だったな〜。見せびらかしたいよ。

モリナガ先生は打ち合わせのときに「誰も並ばなかったらボクはどうやって時間をつぶすんですかっ!」と弱気なことをおっしゃっていたけれど、実際に時間近くになって、みるみる列が出来ていくのをちょっと離れたところで観察しながら「あ!人が来た!あ!列が、列が〜!」と盛り上がる姿がとても先生らしく微笑ましかった。まさにイラストの通りの身振り手振り、素敵なキャラなのだ。


業界の方も次々にご来場、途中でふと、ショッピングバッグにサインを頂くことを思いだして、その場に居た方々にはお願いできたけど、朝からそのつもりになっていればよかったと大後悔だ。


マシーネンクリーガーのコンテストでは、静岡クリエイト賞を作って頂いたので、私も1作品選出させていただくことになった。基準が全く分からないので、一番好きだな、って思った作品を選ばせていただいた。なのに、なんと賞品を忘れていた。表彰式までにお届けようと思っていたのに、なんたることだ。ゴメンナサイ、受賞者様!運営委員のかたが気を利かせてなにか贈ってくださったらしい。ほんとに申し訳なかったです。

そうこうしている間に4時になり会場内の人も午前中の賑わいに比べたらだいぶ減ってきた。そろそろさよならムードが漂っている。「BOSEさん、そんなに静かな曲を流さないで〜!」(笑) 

いかんいかん!フリマは5時までなのに!次回はもっと午後の遅い時間も盛り上げたいものだ。そのためには、えっと・・・  と考え初めて、ふと大事なことを思い出した。

はっ!そうだ、キャッシュバックの準備!」(マジで、忘れるところだった) 

司会が得意な「助手」様と、お忙しい合間にご来場くださった金子辰也先生に急遽お手伝い頂いて、私の手作りルーレットは日の目をみた。誰から見てもフェアで、ちょっと楽しく、しかも、出展者様がコマから離れずにすむ方法をいろいろ考えた結果なのだけれど、いささか心配だったのだ。吹けば飛ぶような簡素な作りは抽選会の最後まで耐えられるのだろうか・・・。

薄いパネルにエクセルで作った円グラフをセロテープで貼り付ける。各出展者様のお名前が東京フレンドパークのビッグチャンスみたいに円グラフになっているのだが、エクセルが言うことを聞いてくれず、細かな円グラフがどういうわけか均等に出来なかった。微妙に広いところと狭いところが交互になっている。エクセルにしてみたら、97等分とか言うなよ!な状態なのかもしれない。だからオンライン付近はもう一回、というような緊急ルールも作った。 そしてそのB4が2枚ぐらいの大きさのパネルを「画鋲」にさして手の上で回す。原始的だ・・・。そこへ、金子先生が目隠しして赤いボールペンを落とし、その印の着いた人が当選者となる。

黙って抽選を済ませるのはフェアじゃないと思い、念のため館内放送をいれてもらった。結果、抽選会を見に集まった方も多く、公平は保たれたと思う。結構真剣に「当たれ当たれ」と念じているご様子。そして3回の抽選。振り下ろした赤いボールペンの跡を、金子先生、助手様、そしてプラ子の3人で頭を寄せ合って探した。

あった!  「○○○○さまっ!おめでとうございます!」 (・・・この言い方がさすがなんだよな〜。マイクがあればもっとよかったな〜。)

そして当選したかたが大きな声で「うっそ〜〜〜!やった〜〜!」と叫び、一同拍手! おぉ、私の心配をよそに、かなり盛り上がった。やっぱこういうときに大事なのは絶妙なトーク、そして、この人が引いたなら文句は言えまい、という人選だ。 金子先生、助手様に感謝感謝。 私がやったらこうはいくまい。当選者の方は「金子先生が引いてくださってさ〜」と妻に感激の電話報告。こっちまで嬉しくなっちゃった。(出費だけど〜)

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5時になり、フリマが終わった。皆様の拍手とともに。

この時点ですでに次回に備えていろいろアイディアが浮かんでいた。反省点もあり、それを忘れないうちに早く次をやって、もっと楽しく、もっとにぎやかにやりたい!と思った。

撤収が進み、だんだん寂しくなる中、なるべく多くの出展者様にお礼のご挨拶に回ったけれど、間に合わなかった方もいてとても悔やまれる。

形状記憶のパットが入った運動靴を履いていたので足の痛みはなかったけれど、撤収が進むころには腰ががくがくしていた。打ち上げで歌い明かしてやる!と豪語していたのに、遅刻して参加した打ち上げ飲み会では、ついに睡魔に負けてしまった。皆の大騒ぎの中、一人カプセルの中に丸まっているみたいな心地よさでうつらうつら。そのあと、楽しい話にゲラゲラ笑ったり、初めての出張、某出版社で緊張しまくりながら汗を拭き拭きフリマの話をしたときのことをふと思い出し、ちょっとウルウルしたりして、最後に記念写真を撮り解散。

あとのことはあまりよく覚えていない。乗り換えのどこかのホームで、近づいてきたどこかのおばさんの手帳から、バサッと「ヨン様」の写真が落ちたことが妙に鮮烈に思い出される。





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そのあと数日は、寝ても寝ても寝足りなくて、頭から足の先までだるかった。とにかくお礼状を出してから仕事を休もうと心に決め、よろよろと出かけた天神の湯。 (本当はお礼状を出して、「更新も済ませてから!」が正解だったのねん)

そこで「タイ式マッサージ」を2時間受けたら、あらびっくり!あり得ないほど体すっきり、以後元気ハツラツ、次のフリマの企画がもうちょっとで決まるから、とタイミングを計っているうちに、フリマの報告のきっかけを失ってしまった、というわけ。

その間に、子供とゆっくり過ごす時間も取れたし、こういう仕事はメリハリがあっていいね。でも、更新をしてなかったことで、一部から「プラ子海外逃亡説」まで飛び出して、本日宮脇センム様からも「すぐやるもんじゃ」とのお叱りプラス励ましを頂き、こうして日記を更新するに至っております。ほんと、翌日には載せるべきでした。ゴメンナサイ。

8「もんじゃにはじまりもんじゃにおわる」  8「ぷっ」

載せたい写真の許可がまだ取れてませんので、後日また貼っておきます。

ご参加、ご来場下さった皆様、本当にありがとうございました。

これからもぜひご意見ご要望をお寄せください。もっと楽しいフリマ目指して、がんばります!  ・・・で、次は2月ですぜ。むふ♪

しかも2月といえば、1号の受験だ!どうする、プラ子!   いや、どうにかするのは本人なんだけど・・・)

 

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