ゴム動力 プラ子の日記  〜 第117回め 〜

    

10月28日(木)  いざ!九州へ! 

第3話 「縁もゆかりもないけれど・・さらば重信中学校さん!」



http://shigenobu-j.esnet.ed.jp/index1.htm

こちらも個室だったし、彼らもきっとラウンジとか行くなと学年主任の先生に言われていたのか、一度も船内で中学生を見かけることはなかった。わざわざ 調べることもないのだけれど、しげのぶ中学校とは、どんな漢字なのだろうと検索してみると、学校のHPを発見。愛媛県東温市とは、松山の隣らしい。重信と書くのね。挨拶が良くできる生徒たちだそうで。

これから、みんな眠い目をこすりながら明け方の松山港に降り、まだ遠いであろう家に帰って家族にお土産を渡すのだ。

実はこの九州旅行の前の日、私は小学校6年生の2号を修学旅行に送り出したばかり。何日も前から準備して、特に新しいパンツに気合いを入れて、大浴場に備えていた。本当に嬉しそうに出かけていったっけ。それに1号は重信中学校の子供たちと同じ中学3年生だ。修学旅行の集合場所で、私が「行ってらっしゃい!」と手を振ったのに、女子の手前、完全無視したりするお年頃。

・・・よかったね、君たちも無事に帰れて。楽しい思い出いっぱいの旅だったかな。部屋の窓からお初にお目にかかる四国大陸の松山港を見下ろしながら、急に1号2号の顔が見たくなったりして。まだ九州に足を踏み入れてもいないのに。

プラレールの世界のように、高いところから見ていると港は面白い。トレーラーや大型バスが夜明け前の蒼く広い駐車場の中をスイスイ走っている。が、見とれている場合ではない!曇っているから朝日はよく見えないかもしれないけど、「そうだ!お風呂お風呂!大浴場!」と部屋の壁の船内見取り図で場所をチェック!急いでいかなきゃ! 

ところが・・・。

朝日を浴びるはずの大浴場は本州側だった。九州へ向かうフェリーからは夜明けは見えないんだ。なのにどうしてあの期待感タップリの「大浴場で朝日を望む!」的なパンフレットを部屋に置くんだ。百歩譲って、そのパンフレットにどうして注意書きの一つも書いてくれないんだ、・・・(下り航路からは見えません)って。関西汽船さんっっ!

                 8「書いてあるじゃん、ほら、とか言われたりしてね」

8「ありがちだよね!ケケケケケ」

     



・・・寝不足と失望でご機嫌斜めになった私である。

結局、部屋の窓からぼんやり、生徒たちの下船を眺めた。これが意外な癒し効果。ちょうど夜明が空ける寸前から「一組のみなさん!下船してください!」と各組を船内放送で誘導し、5組だったか7組だったか、とにかく延々と続く下船で、ついに夜がしらじらと明けきった。その美しい色の移り変わり、この際、大浴場のことぐらいどうでもいいか・・・と気持ちも穏やかに。 だけど、なんで館内放送するかなぁ・・・。

お迎えのバスが連なり、それを待たせて全員整列している。真面目だなぁ。族の彼氏が迎えに来て、スカートのままバイクにまたがり、先生に投げキッスしながらバルバルバルッと長い髪をなびかせて去っていくような、やんちゃな女子生徒はおらんのか。(普通居ない)

急にものすごい睡魔に襲われ、私はそのままベッドにはいると別府国際観光港の入港間際まで3時間ぐらい熟睡した。トータルで眠ったのは5時間程度なのだろうけれど、最後に深く眠ったおかげで、その日は眠くなることもなく、かなり楽しい一日となるわけだけど、そのお話は、また次号で。

こんなに細かく書いていたら、九州AFVの話の頃にはチカラ尽きてしまうんじゃないかと心配する声が聞こえてきたので、次回は一気に飛ばします。フッ・・・

      

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