ゴム動力 プラ子の日記  〜 第138回め 〜

    

3月8日(水)   マザーボード

寝ようと思ったけど・・・・。

それにしても、マザーボードって美しいなぁ。

                      

    

ビルがあり、小さな町工場もあり、路地があって、大通りにつながっている。 その先にはちゃんと社宅もある。

まるで、働き者が集まる一つの大きな街のようだ。

そんな街を、目に見えない小さな小人たちが、目にもとまらぬ早さで走り回っている。いわれた通りにちゃんとやろうと頑張っている。

彼らにとって電源は太陽みたいなものだ。日の出とともに働き、日没とともに一斉に家に帰る。 

たまに、トラブルがあり太陽がストンと落っこちると、彼らはその場にどてっと倒れ込むんだ。


ご飯も食べず、脇目もふらず働く小人たちにはわかっているのだろうか、君たちの世界を作ったのは人間っちゅーもの

なんだってことを。

君たちは仕組まれた中にいるのだということを。・・・いや、知る必要もない。



ちょっと肌寒いな・・・

マザーボードから、ふと窓の外の夜空に目をやる。 

宇宙を作った「何か」も、私たちを「見えないけどちゃんと存在しているもの」として認知してるのかなぁ。

確かめたいけど、確かめようもない。

宇宙って不思議だなぁ。ほんとうのところ、どうなんだろう。どうやって宇宙はできたんだろう。

すごく知りたい人たちが脇目もふらず頑張っている。 でもまぁ、わからないことがあったっていいじゃないか・・・。 

いや、知りたいじゃないか! 

とにかく、日は昇り、沈み、また昇る。     8「そして沈む」 8「そして昇る」 8「そして・・・」 P「もういいっ!」

地球だって、いわれたとおりにちゃんと回ろうとしているのだ。 反対回りしたいときだってあるはずなのに。

わたしも、ちゃんと働こう。

      (マザーボードとは、パソコンの中に入っている基本的な部品で板状のもの。写真参照)
      


                      8「なんだか、今夜のプラ子、変だ・・・」 

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