ゴム動力 プラ子の日記  〜 第140回め 〜

    

4月5日(水)   クラフトアベニューをどうぞ宜しく♪


春休みも今日まで。私はまぁ、ずっと仕事だったけど。

明日は2人の入学式だ。中学と高校、日にちも時間も見事に重なって、どっちに私のコピーロボットを送り込めばいいのだろうか。

さてと、3月4月が多忙なのは想定内のことだけど、4月の多忙の理由は春休みだから、というだけではない。弊社主催のクラフトのイベントがあるのだ。

モデラーズフリマはどちらかというと男性主体のイベントだけれど、クラフトは手芸と工芸、手作り大好き人間のフリーマーケット。考えてみたらジオラマだって、人改だって手作りなのだ。ぜひ参加してもらいたいけれど、女性のお客様が多くなりそうなので、売れるかどうかはハテナである。

このロゴマークは親友のイラストレーター熊谷厚子さんにお願いした。 彼女が、いつかカレンダーに採用されたら幸せだと、沢山イラストを書きためていた頃、私は子育て真っ最中の専業主婦。パソコンを触り初め、夜更かししていろんなものを作っては失敗を繰り返していた。お互いの子育ての話をしたり、夕食の献立を相談したり、おかずをもらったり、共同購入したり。 あぁ、ちゃんと主婦してた頃だなぁ・・・(あぁ、あの頃は若かった。子供もちっちゃくて可愛かったのになぁ・・・) 

彼女の原画を見せてもらうのがとても楽しみだった。だって、緑やオレンジ、金も、原画の発色はものすごくキレイなの! 今はお互い忙しくなっちゃったけど、彼女の活躍をとても誇らしく思い、いつも心の中でエールを送っている。

で、クラフトアベニューなんだけど、ここで思い出して頂きたいのが以前の日記「作ってやる」。 子供の頃、どうしても欲しかったものを自分で作っちゃった話ね。

”もし、どこかのフリーマーケットでそれを見つけたら・・・「あぁ、運命だ!」とばかり、買いますけどね。” ・・・。と結んだ。 そしてなんとクラフトアベニューに機織り機屋さんの出展申込があったのだ。やばい、これはもう買うしかない!運命だ!? 

先日タミヤの社内デザイナーの方の、絵画とストーンペイントの個展が開催され、私も目の保養に行った.。(買いたくても完売状態だった) その方もご出展下さる。 拾った石にアクリル絵の具で素晴らしくカラフルな絵を描いてしまうんだ。手が掛かっているのに、意外に安く売っていて、みんなに「安すぎ!」といじめられていた。(笑)

思い起こせば子供の頃、その方の結婚式に私は可愛い白いワンピースを着て、T社長の娘さんといっしょに「花びら」を撒く係をしたのだった。その時の写真、アルバムにちゃんと残ってた!うわ!新郎新婦の後ろには若き日のT社長が!(30年以上前の写真である) カゴいっぱいの生花の花びらの柔らかな感触は今でも覚えてる。 しかぁし、個展で完売、今回のイベントに作品が間に合うのかとちょっと心配なのだなぁ。

ビーズ細工や、シルバークレー、蝋燭、テティベアなどなど、いろいろな店が並ぶ予定。手作り大好き人間がいらっしゃたらご来場はもとより、ぜひ出展してみたらと声を掛けて頂きたい。 ぜひぜひ♪



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さて、振り返ってみると3月はハードボイルドだった。

海洋堂の軌跡展■ 長野県松本市の松本市美術館で行われている「海洋堂の軌跡展」を見に行った。(5月7日まで開催中) 若い頃、スキーに行く途中、車で寝ているうちに通り過ぎる長野県の町に降り立ったのは、初めてのことだ。行きは電車の中でずっと推理小説を読んでいて意外に近かったという印象。妙に暖かい日だった。

美術館で格好良く並べられたフィギュアや写真を見て「嬉しい」と思った。学芸員(品があって芸術に明るい利口な人の代表だと私は思っている)に認められて食玩の地位がますます向上したようでさ〜♪ 実際、ほんと良くできているんだよね。 

美術館から正式な「撮影許可」の札をもらっているのに、実は情けないことにカメラを忘れ「写るんです」で撮影。もちろん、いかにも普通のオバサンが撮影禁止を無視して撮している風に見えるのだろう。 カメラを構えるたびに係の女性が飛んでくる。「お客様困ります」 「あ、許可もらってますんで。ほら。」(と、札を見せる) 「・・・あらま。」 ってかんじ。

現地では造形師・木下隆志さんと並んでおそばを食し(あとで凄いウルトラの人だと知って恐縮)、センムの毒舌・・・、じゃなくて、講演会をありがたく拝聴し、長野でクラフトイベントの実行委員をしてらっしゃる松本卓さん(M’sFactory)ともお話ができた。 私はその方のペンギンの大ファンなのだ。 (ファンフェスで一目惚れ)

ほんの少しだけ松本市内を見物し栗鹿の子を買って、その日の内にあずさに乗り東京へ。

パーティー■ 目黒では異星人みたいに頭の小さい綺麗なモデルの女性たちが集まる深夜の派手なパーティーに忍び込んだ。夜の10時から始まるんだって、なんなんだ。

芸祭 GEISAI■ 翌日は、ビッグサイトにてワケの分からない作品から美しい造形までが並ぶ「GEISAI」会場を歩き、パワフルな村上隆さんの迫力に圧倒されながら、イケメン実業家を交えてお昼ご飯。 私はおまけだったので、すみっこで小さくなって食べた。それでもいつのまにか完食してた。どこかのレストランのお洒落なケイタリングだ。美味しかった♪

横浜ワンダーランドマーケット■ そして、ビッグサイトから横浜に向かい、強風に倒れそうになって這々の体でたどり着いたランドマークプラザ。しかしそれは私の思い違いで、今回の横浜ワンダーランドマーケットの会場は別の場所だった。「ひぃ〜」  遅刻の上にまた大遅刻。タクシーに乗って現地につく頃にはそろそろ撤収ムードの時間帯だったがめげずに古い戦車のおもちゃを買った。 

某スタジオ■ 重い荷物を担ぎ、またまた都内に戻り、某スタジオでワイン片手に金子先生の手料理(?)をモデラー諸氏と試食。撮影が長引いて、お腹グーグー! 

「はい、ジャガイモいれま〜す」 カシャッ
「はい、ピーマンいれま〜す」  カシャッ
「パプリカいれま〜す」 カシャッ
「しばらく煮込みま〜す」  (え〜〜〜っ!)
「並べま〜す」「ワインこっち?」「どっち?」  「やっぱ、こっち?」  「うん、いいねぇ〜」 

・・・「イタダキマス」までが長かったこと。 でも待った甲斐があった。凄く美味しかった!

(詳しくはパンツアーグラフ次号で♪)

スタジオでは念願の新作「男たちの大和の撮影セット」のジオラマも見せて頂いた。すごいの一言。目がしょぼしょぼするぐらい細かい。行った人が見たら大うけ間違いなしの情景がリアルに再現されていた。

隠れキャラがお二人、山の上と崖の途中に。さて、どなたとどなたかな〜♪ ご本人は必ずコレを読んでニヤリとしているに違いない。


金子先生に「GEISAI」の村上隆さんの話をしたら、「最初に見た彼の作品が凄くてね」、というお話に。話を伺っているうちに、

「あ、その作品、今日見ましたよ、GEISAIで!」

「え!ほんと〜?!」

それが、この写真。 大きな壁面に挿してあるこの白いの、実は全部タミヤのアメリカ兵フィギュアなんですって。凄く印象的な作品だったので、私も覚えていたわけ。

(有名アーチストの作品につき、大きく載せられません、ごめんなさい)

■で、最終で静岡へ■ 長野からココまでが一泊二日。凄い移動距離だ。



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その次の週には卒業式二つ。そしてバンダイさんの新工場落成記念パーティーに行かれた方からお裾分けに「BANDAI」と焼き印の押してある紅白まんじゅうを頂き食す。 「た、食べちゃって良いのだろうか?」 「ロゴのとこ、噛んじゃっていいの?」 妙に緊張した。落成おめでとうございます。早く工場見学に行きたい!



そして次の週には東京で「七人の侍」の試写会。クインビーガーデンさんから発売された「よみがえる巨匠の現場・七人の侍」発売記念の試写会だった。地図の通りに行くと、映画館は目が回るような渋谷のラブホテル街の中にあり、帰りに道に迷って血圧が上がっちゃった。 

                                                      ( ̄ー ̄(。-_-。*)ゝポッ 

 トークショーに出ていらした黒澤久男さんが格好良くて、その後、レストランでも(ちょっと離れたところから)見惚れていたら、会釈して貰えた。うははははは♪

 「7人の侍」は名作だとは聞いていたが、百聞は一見にしかず、素晴らしい映画だった。まったく古くないもんなぁ〜。黒澤監督って偉大な人なんだな〜。無駄な場面がない。久蔵には惚れちゃうよなぁ。 あんなに迫力のある画面を白黒の時代に作ったのだ、いったいどんな苦労があったのだろう。・・・で、どんな苦労があったのかということは、モリナガ・ヨウさんのインストにちゃんと書かれている。 原型には尊敬する平田さんの名前もあった。   

というわけで、お土産に頂いた7人の侍のフィギュアを並べ、来客があるごとに見せびらかしている。

某マニア宅に遊びに行ったり(この話はまた後日!)、その他ちょびっとお母さんらしいことをしてみたりして3月は終わり、そしてエープリルフールに嘘つくことすら忘れバタバタと4月。日曜大工をしたり、新しい学校生活の準備をしたり、なんだかんだとお金がかかるね〜。


そしたらもう、クラフトアベニューだ。 がんばらなくっちゃね〜。しばらくは「プラ子」改め、「クラ子」で行くか?          8「プッ」 

5月のminiフリマはあと8小間ですぜ。ご検討中の方はぜひお早めに♪それから、すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、オークションをやります。詳細は後日ご案内します。オモシロソウですよ〜。それから、アクリル絵の具といえば、Bonny colart さんも、miniフリマにご出展です。ってことはウィンザー&ニュートンの筆も。ふふふっ

ちょっと駆け足でした。今週はまた私的にはビッグイベント続きだ。 ではまた!

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