ゴム動力 プラ子の日記  〜 細々第4回め 〜
平成16年

10月28日(木) 快晴

こんにちは。 

私はこの新しい会社の食器類を真っ白なものにすることにある種のこだわりを持っていました。家にあるモノを適当に持ってくる気になれなかったんです。模型業界に長くいた社長よ、これを機会にぜひ初心に戻って頑張っておくれ、という願いを込めた白。それに白は可能性の白だもんね。探し回ってカフェ用のシンプルな食器を安く買いました。建物が古いから当然痛んでいる水回りも、壁紙を貼ったり部品を取り替えたりと、大好きなDIYを続けやっとオフィスらしくなりました。美味しい珈琲豆も用意しました。

ところが!来客用の椅子に座ると東側正面の大きな窓の外、隣の隣にあるオレンジ色の大きなけばけばしい壁が、思い切り景色を遮っているではありませんか。なんかな〜って思っていたところに、小学生の次男(通称2号)が、

2「ねぇお母さん、あのオレンジの建物なぁに?」

プ「ホテルだって。」

2「今度ご飯食べにいこうよ!」

プ「あのね、レストランのないホテルなんだって、残念ね」

2「・・・っていうかラブホじゃん」

プ「ぐっ・・・知っててご飯食べに行こうなんて言ったのぉ?もぉぉ。」

とにかく近すぎる。目立ちすぎる。ケバすぎる。このままでは印象が悪いと思い、奮発して大きな窓一面にブラインドを注文しました。すごく高くついちゃった。でもやっと落ち着き、やれやれと思ってほんの数日後のこと・・・。

窓の外をみると、ないのです!ケバ壁がっ。 そこには真っ白に塗り替えられ爽やかになっちゃったあのホテルの壁がありました。あっちの経営者も初心に戻ってがんばる所存なんでしょうか。(ん?・・・  いや、これ以上は言うまい。) 
いずれにしても、現在弊社東側ブラインドは開けっ放し。秋晴れの空が見えます。

◆ ◆ ◆

ところで、本日をもちまして数ケ月間に分けて納品していた特注の模型を完納し、やれやれです。実はフリマ以外にそういうお仕事もしている会社なんです。その模型はソフトメタルで出来ているんですが、細部にわたって忠実に再現してあり、記念品用なので売り物ではありませんが、いい出来だと思うんだな〜。いろいろな方々のお力でついに完納できました、有り難うございました。

お礼といえば、お礼もお詫びも相談ごとも、いつの間にかメールで済ませることの多くなった昨今、やっぱり直接会ってお話することを忘れてはいけないと、改めて思います。

「人と人、会って話せば結果も違ってくるんだよ。メールだけじゃだめだ。」

そんなことを言ってる弊社社長、あの方にもこの方にも直接お会いしたいと、今週も元気ハツラツ外を飛び回っております。 まんざら時代遅れの考えではないなと、このごろの自分のいろんな出来事を通して感じます。(ま、まさか私も古くさい人間になりつつあるのだろうか?)

フリマもさ、ネットオークションと違って、直接会って売り買いするわけで、そのときに、どんな模型好きの同士の会話や出会いがあるかしらと、私は今からわくわくしてしまいます。そういう楽しい場を提供するのが、我が社の「初心」でしたっけ! 思うようにいかなかったり、楽しいことがあったり、失敗したり、と、一喜一憂して毎日が過ぎて行きますが、初心忘れるべからずで、がんばります!ゴム動力だけど。

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