ゴム動力 プラ子の日記  〜 第59回め〜  

 

     平成17年

     2月22日 (火曜日) 

『田舎のネズミ、ワンフェスに行く』

こう見えても(?)ビッグサイトには何度か行ったことがある。前職の文具店勤務のときは関連商品のフェアなどがあると、私のようなパートのおばちゃんにも行くチャンスを与えてくれたのだ。どれを仕入れようかとキョロキョロしながら歩きまわったものだ。つい数日前にはギフトショーにも行ってきたばかり。

問題は行き方だ。行ったことある人それぞれが、「マイ行き方」を持っているらしく、違うルートを勧めてくれる。この数回の結果、私の「マイ行き方」は、「バス」に決定。新幹線を降りてすぐの八重洲口から急行に乗り、居眠りする間にビッグサイト西館入り口に横付け。やっぱ、一番歩く距離が短いのが楽だなぁ。それに慣れない乗り換え、早い到着より、居眠りの時間の充実(30分)を選んでしまうのである。たははは

ちなみに、今回は試しにバスではなく、いろいろ乗り継ぎ乗り継ぎ、最後はりんかい線に乗ったわけだけれど、これはこれで正解だった。なぜならば、冷たい雨の中、ビッグサイトの外の、どのあたりまで長い列が出来ているのか、ゆっくり観察することが出来たからだ。もしいつものように西館の入り口にバス横付けで入っていたら想像もできないほどの、太くて長い列が遠くまで繋がっていたのだった。(最後尾は見えずじまい)

幸いなことに招待券を頂いていたので、とりあえず先に建物内に入ることが出来たけれど、途中でさりげなく列に横入りする人を見てしまった。気づいたのは私だけだろう。その人のやり方はこうだ!というと来年真似する人がいると困るので、そのズルい人のことはもう書かない。 彼は誰にもバレてないと思っているのだろうか。ふん!お天道様はうっかり見てなかったかもしれないけど、プラ子さんにはバレてるぞ!私は怖いんだよ!!と、ここで今更威張ってみても空しいが・・・。

それにしてもね〜。私は何か欲しいものがあったとしても、冷たい雨の中、あんな長い列の最後尾に付く気がしない。もうそういう情熱がなくなっちゃったのかなぁ〜、私って枯れてるのかなぁ、と思いつつ、ちょっと寂しげに受付に着いた。そこで韓国模型三合会チーム発見!「わ〜い!アンニョンハセヨォ〜 チャイルチュネヨォ〜」 と、懲りもせず知ってる限りの韓国語を連発!今回は無事、通じたっぽい。ふっ。

で、受付を済ませたのが10時。でも、私が入場できるのは11時からだ。というわけで、最前列の人員整理の動きを観察するべく、入り口の脇でビデオ撮影をした。さすがに徹夜組(というか2日前から?)の最前列、緊張感がみなぎっている。一体いつから並んだのか聞きたいな〜っと思いつつ、すでに話しかけられる状態ではない。係員が横一列になり、走らないように声を掛けながら、にじり寄るようにゆっくりゆっくりと最前列を入り口に誘導していた。時間はすでに10時を7分ぐらい回っていた。皆、手に手にガイドブック(入場券代わりの割と大きく厚いガイドブック)を掲げている。お金を払った印だ。これが小さい入場チケットで、半券を切るとかなんとかしていたら、とてもさばききれないね。やっと、入場券があの大きなガイドブックだということの意味が分かった瞬間だ。これ考えた人、頭いいね〜。

最前列がついに解放され、ちりちりバラバラに(やっぱり)ダッシュで会場内に消えて行く。それでも、あとからあとから人の列は絶え間なく、11時前になってもまだ、東館の2階には長い列は続いていた。10時37分に東館の2階に到達した当たりの列の中に女性を発見、すかさず聞いてみた。「何時から並んでいますか?」「8時半ぐらいかな」。2時間並んで、開場から30分以上経っても、やっと建物内に入った程度、巨大な建物の中、まだまだ会場入り口は遠いのだ。ひよぉ〜。私がもう少し若ければこう叫んでいただろう。「え〜〜!ありえなぁ〜い♪」  

11時になり、私のGUESTパスも入場可能になった。いまだ並んでいる人より先に入るのは申し訳ないが、私は買い物に来たのではないので、並んでいる人の害にはならないはずだと自分に言い訳しながらついに田舎のネズミは、ワンフェス会場に!

おぉ〜〜〜 すごい・・・  まず、その人の多さと広さに目が回った。中に入ってもまた机の前に列が出来ているところもある。取り敢えず並んでみようかとも思うのだけれど、何に並んでいるのか最前列が分からず、並んだ挙げ句が裸の女の子のフィギュアだったらやだな、っておもって諦めた。ははは・・・ 買い物に来たんじゃないんだ。買い物に来たんじゃないんだ・・・。

とにかくすごい人。それでも不思議なほど、ばったりと知ってる人に会うものだ。

この話は、つづく