ゴム動力 プラ子の日記  〜 第6回め〜  

 

平成16年

10月30日(土) まだ夜が明けてないんだ・・・目が覚めてしまいまして。 

こんばんは。土曜日は日記をお休みにするつもりだったんですが、赤い飛行機の話を読んで下さった方に、ロレッタのおじいさんが冒険家だったお話の続きを名前を忘れてしまって気になって気になって・・・あちこちひっくり返してやっと見つけました、その探検記!ってことは、冒険家じゃなくて探検家だったのね。

世界ノンフィクション全集(全36巻・筑摩書房発行)の20巻、3話収録
・ララミーへの道    パークマン
・フォーセット探検記 フォーセット
・ピグミーとの8年間  アン・プトナム    (表紙の写真は週明けにこのあたり→に載っけておきます。)


そうそう!ロレッタのおじいさんは、P.H.フォーセットさんです。
おばあさんは、いつまでもひょっこり夫が帰ってくるような気がするって言いながら歳を重ね亡くなったそうです。う〜ん、切ないな。懐かしいこの本、よく見れば厚いのに定価290円、1961年の初版本でした。さすがに薄茶色になっています。

古い本といえば、西隣のおじいさんは強烈だった。背中が丸く、いつもベレー帽にパイプをくわえ、私と目を合わせないようにする。外人が向かいに越してきたことを相当警戒したらしく、用事があって訪問しても、大きな木のドアを5センチほどしか開けてくれず、映画に出てくる排他的村人のように、隙間から片目でじろり・・・。そして、私の用件が終わると同時にドア、バタン!ま、仕方ない・・・きっと変わり者なのかもね。と諦めていました。

月日が流れ、秋に暇に任せていっぱい植えたチューリップが、我が家の花壇で満開になった春のある日。用事があってまた苦手なあのおじいさんの家に行きますと・・・ドア全開!オマケにおじいさんがおばあさんを家の奥まで呼びに行き、二人ニコニコ、「まぁまぁ、入ってお茶でも飲んで行きなさい」だって。 初めて見る笑顔に、戸惑いながらも、通された部屋入ると、窓の向こうに満開の(我が家の)チューリップが揺れていました。 誰が植えたのだ?球根はどこで買ったのだ?質問攻めに遇いながら、楽しくお茶の時間を過ごしました。花を庭に咲かせるか、咲かせないか、で、いい人、悪い人を判断してるんでしょうかねぇ、英国人は。

私が咲き終わったチューリップはどうしたものかとおじいさんに聞きますと、棚から本を一冊出して見せてくれました。その本は、ガーデニングの専門書。・・・真っっっ茶色の。 恐る恐るめくると、1935年と書いてありました。貸してくれると言われたけれど、通りを渡るだけでバラバラになってしまうんじゃないかと思い、その場でお返ししました。あぁ、英国人恐るべし。物持ちの良さは感動的です。

今日のオマケはプラモに全く関係ありませんね・・・

載せました。が痛んでます・・・。

筑摩書房に電話してみたら、表紙の写真はOKで、中の写真はだめだって。

小さな船に乗って沼を渡るところとか、雪の残る山へと続く広い平原を行くフォーセット隊の写真、載せたかったな。

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