ゴム動力 プラ子の日記  〜 第62回め〜  

 

     平成17年

     3月7日 (月曜日) 

昨日は名古屋で開催された「中京AFVの会」のコンテストを見に行ったよ。

会場までは、名古屋駅からJRで乗り換えて2駅、広い公園のなかをのんびり歩いて5分ほどのホールた。わかりやすくて助かった。

入場料は500円。静かな会場で、みな真剣に作品に見入っている。私も早速作品を見せて頂いた。テーブルの上に作品があるわけだが、隣にいたおじさんがしゃがみ込んでしっかり見ている。コンテストは初めての私もマネして、しゃがんでみた。このほうが疲れないし、細かいところまでよく見えるな。ふむふむ。

私にも投票権があったみたいだけれど、基礎知識が足りないので投票は遠慮した。私はどうやらジオラマが圧倒的に好きらしく、どんな力作でも単体だと、どこをみて優劣の判断したらいいのかよくわからないのだ。ところが風景の中に戦車が置かれると、がぜんわくわくしてしまう。あとはもうその風景が好きか嫌いか。それで投票など、あまりにも申し訳ない・・・。

そういえば私には、いまだかつて下手な作品に出会う機会がなかった。この仕事を始めて手にとったものはみなプロの作品だし、展示会はみなさんの「自慢の」作品ばかり。自分で作ってみれば素人とはかくも下手なものか、とわかるのだろうけれど。

それでも、素人なりの素朴な疑問がある。なぜ、兵隊さんの顔色が濃いのか、だ。

・・・白人の顔はびっくりするほど透けるような白で、肌色にはほど遠い。しかも気温によってすぐに頬がピンクになる。たとえば寒いときの白人は、白い顔でも寒すぎて頬はピンクに紅潮しているだろう。鼻の周りもそうだ。そんな色に塗ったら、いかにも寒そうなジオラマになると思うだけどね。銃を構えた若者は怖くて顔面蒼白かもしれない。そばかすも一杯あるかもしれない。だけど、オレンジっぽい濃い顔色が多いのはどうしてなんだろうと単純に思ったわけだ。

顔の中の塗り分けが御法度なのか、はたまた、顔色スタンダードでもあるのか、近くにいらしたなにわ戦車隊の方に思わず「ねぇねぇ、どうして?」と聞いてみたりして。素人の恐ろしさか、私だったら兵隊さんにマニキュアの乳白色を塗り、ほお紅まで使っちゃうかもしれない。やめた方がいいでしょうか。たはははは 

でも、いろいろ見ているうちに顔色については実際の色に近いことがあまり重要じゃないような気がしてきた。だって十分見応えがあるんだもん。濃い方が迫力もでるというものだ。

といわけで、ジオラマ好きな私が選んだ写真を・・・どうぞ。 写真は全体より部分的なアップの方がマイブーム。例のハードディスクムービーの大きいレンズで撮ったよ。ふっふっふ。

  

  

  

    

知っている方も何人かいらした。山田卓司先生、吉祥寺怪人さん、タスカの山田さん、ファインモールドさん、なにわ戦車隊の方々、公開講座のご夫婦。実は偶然ファインモールドさんの「五色犬Tシャツ」を着ていた私はちらりと上着をめくってファインモールドさんに胸の五色犬マークを見せちゃったりして、あぁ、調子に乗っちゃったな、と、あとでちょっと恥ずかしくなった。あくまでも、めくったのは上着なので、誤解なきよう。(冷汗)

フリートークは最初みなさん緊張気味だったけれど、だんだん慣れたころには興味深い話が聞けた。山田卓司さんの口から5回ぐらい「この前のフリマで・・」というありがたい発言があったけれど、果たして何のことかわかった方はどれほどいたのかと、ちょっと心配になった。やはり48の話が多かったかな。みんな新顔にとまどっているのだ。でも、ぜったい本当は仲良くしたいんだろうな。その糸口を見つけた人と、見つけられない人がいるんだ、きっと。がんばれ転校生!という感じ。

  

ちなみに私は小学校6年の1学期に転校し、2学期には学級委員になっていた。図々しいにもほどがあるが、転校すると自分もリフレッシュして前よりがんばれるし、注目されていろんなことをいろんな人に言われるけれど、最初の荒波が鎮まるころには新鮮な存在として得をすることも多く、重宝され、やがてなじんでいくのだ。

がんばれ、転校生ヨンパチくん! 

    8「あいつ、ちょっとチビだね」 

    「おまえが言うかっ」

で、1時間以上のフリークも終わり、表彰だ。その中に、ジュニア部門があった。

何よりも驚いたのは、雪景色だと思ったジオラマの白い台が、実は発砲スチロールで、それを使った理由が「他になかったから」というかわいらしい理由で、しかもそれを作ったのが少年だったということ。しかも、そのしっかりした少年が・・・うちの2号(次男)と同じ歳だったということには思わず声を上げてしまったぐらいびっくり。うちの2号がゲームばかりやっている時間、彼は丁寧に戦車模型を組んで仕上げて塗っていたんだ。こういう少年には頑張ってもらいたい。彼のお父さんは、息子さんの受賞に目を細め、アーマーモデリング編集長から住所を聞かれて親子で大いに盛り上がっていた。きっと次の次ぐらいのアーマーモデリングが送られるのを心待ちにするのだろうな。そして、はやる気持ちでページをめくるんだろうな。いいないいな♪

プラ子の日記に名前入りで写真を載せることも快く了解してくださった。ありがたや、ありがたや。帰りかけたところを思い切って声を掛けてよかった・・・。

  

山田先生から賞品を!                 雑誌の人に住所聞かれたよ! ほほえましい・・・

  

アーマーに載るかも???  載るといいね!          鈴木瑛一くん、ジュニア賞おめでとう!





名古屋駅で名物「ういろ」を買い、そのまま静岡へ。あとで参加者のブログなどをちょっと覗いて「そうか、味噌煮込みうどんがあったか!」とさっさと帰ってきたことをちょっと後悔。ところで前にも書いたかもしれないけれど、キヨスクで思うのは、どうしてお土産は食べ物ばっかりなんだろうということ。静岡のキオスクにお弁当とそっくりなサイズのプラモを、いかにもお弁当みたいにヒモを掛けておけば、おもしろいのに・・・。包装紙には「静岡名物ぷらもでる」 何が入っているかは開けてのお楽しみ。あはははは

で、家に戻るとやっぱり2号が寝ころんでゲームしていた。よその子と比べても仕方ないけど、蹴飛ばしてやりたくなるよなぁ〜。しかし、寝ころんでゲームだなんて悪いことだが、模型を作らないことは蹴飛ばすほど悪いことではない・・・。幼児のころには、テレビチャンピオンの「ドールハウス編」のビデオを毎日繰り返し見てマネをしていたほどの工作好きの我が2号、自然に模型作りを始めるものだと思っていたが、今のところあまり興味なさそうだ。 リモちゃんと転校生ヨンパチ君を、早く買ってやりたい、母プラ子である。

最後に大賞に輝いた水野さんの作品をどうぞ。すごい迫力。

   

                                 あれ?スキンさんがこんなところで!?

(心良く写真の掲載を了解して下さった中京AFVの福井様はじめ、参加者の方々、ありがとうございました。)