ゴム動力 プラ子の日記 〜 第95回め 〜
|
|||||||
平成17年6月24日(金曜日) 蟻の巣セットを注文したという2号の、その夏休みの工作パンフレットを見ていたら、なんと、「はたおり機」まであった。出来上がった「はたおり機」を買って、いきなりハタを織ることが宿題になるとでも? 贅沢な・・・。はたおり機は作るものだ! さて、昨日、朝会社に向かう途中、ふと見ると、車の窓にちっちゃな蟻が一匹へばりついていた。 このまま会社に行って、駐車して仕事をしている間に、この子は車から降りて、そのあと一人でどうするのかなぁ?道に迷ったどころの距離じゃない。まるでケンちゃん(うちのイヌ)が新幹線に乗って岐阜羽島で降りちゃったみたいな大事件なんだろう。 かわいそうに。 ところが。 こんなに蟻諸君のことを心配してインターネットで世界に向けて配信(大袈裟)しているのに、昨夜、私は蟻に食われてしまった。私の太ももの上を歩きながら、何度も食いついたらしい。歩きながらものを食べちゃいけないのだ。くぅ〜、かゆい!
ところで、昨日は、来客があった。お土産は・・・プラモだった。 「プラ子くん。キミは作ってないね?」 「ぎくっ・・・」 「今からこれを作りなさい。30分もかからないよ。せっかくりもちゃんもってんだから。」 「え?今ですか?」 そういうわけで、手渡されたプラモデルを、腕組みをして監視されながら半ば強制的に作ることになった。なんなんだ、この状況は。 とりあえず、袋を開けた。 「あ、これ塗ってある!」 「そうだよ。リモネンは塗装を溶かさずプラだけ溶かす。これが欠点でもあるが利点でもある。塗装済みにはまさにピッタリなんだよ。」 その言葉を聞いて、「お口で溶けて手に溶けない・・・m&m」なんて余分なことを考えてニンマリしたりして、その時点では意味がよく分からなかった。 「まず、カッターとニッパーとヤスリを出して。」 「了解。カッターとニッパーとヤスリください。社長!」 まず、ニッパーで切ろうとしたら、横で外野、もとい、監視役、もとい、指導員が、 「あ〜〜〜〜 そこを切るんじゃない!」 次に、切ったあとをカッターで削ろうとしたら、「あ〜〜〜〜 危ないなぁ〜」 次に、滑らかにヤスリを掛けようとしたら、何もする前から「あ〜〜〜ちがうよぉ〜」 ときたもんだ。 むこうで社長が、 「一回ぐらい手を切りゃわかるんだ。けっけっけ」 と笑った。まるで子供扱いじゃないか〜! くっそぉ〜〜〜! 「もぉ〜〜〜! 私、魚だってさばけるんですっ!ちゃんとできますからぁ!」 「だから〜〜〜、そのカッターの持ち方、魚じゃないんだから、違うんだってば」
りもちゃんを塗るにあたっては、接着面の塗装をガリガリ削ってはがすんだ。・・・って知ったかぶってもみんなは知ってることなんだろうな。操縦士を椅子にくっつける前にちっちゃな操縦士のオシリをガリガリ削りながら、私の指は太いなぁ〜、と実感。指がじゃまで、部品がよく見えないや。(笑) こういうときにきっとピンセットなんだろうな。 横では相変わらず「あ〜〜〜っ!だからさ〜」とにぎやかだ。見てられないとばかりに、私の持ってるものを取って、やり直そうとするから、私はムキになって奪い返す。 「ちょっ、ちょっと、手を出さないでくださいよ。一人でやれるんですから!!キッ!」 私は器用なんですからね。ちゃんと出来上がるんですからね〜〜だ。べ〜〜だ。
オシリと操縦席をくっつけた。でも、りもちゃんはサラサラしていて固まるのが遅いでしょ。だから、つい、いつくっつくのかと何度も取ってはくっつけ、くっつけては取って様子をみてしまう。そうしているまに、納豆みたいに粘ってきたので、そのままぎゅっと押しつけ放っておくことにした。よしよし、いまのところ順調だな。 丁寧に丁寧に、りもちゃんを使っても、どうしてもタレてしまう。機体にキャノピーを着けるときなど、特に注意したのに、ついにボチョ〜〜〜と目立つところに流れてしまった。 「うぎゃぁ〜〜〜!」 あぁ、私はなんてことを・・・。 なのに、口やかましい(すみません)指導員は不敵な笑み。しばらくすると、なんと、りもちゃんはまったく塗装面に痕跡を残さず乾いてしまったのだ。 あぁ、これが最初におっしゃっていた利点なのね。 何事も経験だ。。。実はプラモにヤスリを使ったのも初めて。なんか、細かな作業って楽しいね。あっという間に時間が経ってしまう。というわけで、ヘボな私には、やはり30分では全然足りず。完成を見ぬまま指導員は次のアポにお出かけになり、事務所はまた静かになった。 結局、今日のお昼休みに、最後の車輪をくっつけ完成をみたスピットくん。あぁ、私がプラモを完成させるとは・・うるうる(実は、サントツくんは出来上がっていないんだなぁ) やっぱり、カッターとか、ヤスリとか、使い方を教えてもらったからピッタリできたんだろうな。プラモや工具を奪い合ったりしたけれど、細かなコツを教えて頂いた、ご指導の賜か。指導員さん、ありがとう。これからも聞く耳を持てば、上達は早いぞ!エイエイオー! 早速、台に飾ろうとしたら、今度は社長が横から口をだす。 「あ〜〜〜〜〜、だめだ、だめだ。まだひっくり返しちゃダメ。半日は逆さまにおいて車輪に負担を掛けないこと!」 ココにもいたのか、指導員。ぐは。 というわけで、こんな写真。お腹を見せるのは服従の証拠。ふっ。なんか、気分がいいなぁ。はっはっは!
8「車輪曲がってない?」 8「指摘するべきかなぁ?悩むね。」 |
|||||||