ゴム動力 プラ子の日記  〜 第10回め〜  

 

平成16年

11月8日(月) 黒澤明監督の「夢」という映画、これの第1話と第8話がものすごく好きなプラ子です。


こんにちは。

忘れられないようなをよく見ます。今から25年近く前の夢の話をしましょう。

逆算すると恐ろしい・・・(だからしなくてよろしい) 25年も前なのにすでに高校生のころです。夢を見ました。妙にリアルな夢で、目が覚めてからこれは絶対に忘れてはいけない夢なんだと、必死で書き留めました。そして、朝食の食卓で私は父に「新製品のプレゼン」をしたんです。いまだに覚えているぐらいですからその朝のテンションの高さったらもう、すごいものでした。

※まくし立てるような早口でお読みください。

「あのね!す〜んごいのっ!
車でも戦車でも電車でもいいの、とにかく動くプラモデルの前にち〜さいカメラを付けてね、
畳3畳ぐらいの広さのジオラマの中を走らせるの。ジオラマ全体、蓋を閉めちゃっていいの。
真っ暗なの。でもライトが点くの。
実際に走ってる目線でカメラがとらえた映像を、外の画面で追いながらリモコンで
(ラジコンだろ)
その車両をコントロールするんだよっ。
しかもっ、ジオラマの中のパーツには仕掛けがあってね、肉眼で見るとただの四角い箱でも、
カメラを通すとカッコイイ未来型ビルに見えるフィルムが張ってあるんだよ。
それだけじゃなくて、カメラのフィルタを変えることによって、見える世界がガラリと変わるんだ。
風景のパーツは細かくてね、だからゆっくり操作してもすごいスピードで近未来都市を駆け抜けるような気がするんだよ!
だから狭くても広いの! それにいろいろ取り替えて、レゴみたいに自分の都市を作れるの。
蓋は星空に見えて、車両のライトは色も自在に変えられるし、街路樹にも光る粉が付いてて乱反射してすっごくきれいなの!
すっごく格好いいの!感動的なのっ!
ねっねっ、どう?
すっっごいアイディアでしょ!!」

夢の中で私は、まさにこの通りのモノで遊び、これはいい、美しい!楽しい!ぜひ、おと〜さんに教えてあげなくては!と、興奮のあまり目を覚ましたわけです。で、朝から眠い目の父を捕まえてしゃべりまくるったわけですが。

父「そんな小さなカメラないぞ。」

どよ〜ん・・・

あれから20年以上経ち、今ならその小さなカメラが簡単に手に入るようになりました。しかも見本市で電車がカメラを積んでジオラマの中を走ってます。思わず足を止めました。モニターに見入っちゃいました。トンネルから抜けるとき拍手しちゃいました。

おぉ!やっと時代が私に追いついたか。(うひゃひゃひゃ♪) 私なんかもう25年も前にもっとすごいもの見ちゃったんですからねっ!星空の未来都市なんですからねっ!・・・っと今更言ってはみても・・・。

やっぱり見た人にしかわからない自分だけの感動。実現させようとしなかった私。正々堂々と「グー」を出してるメーカーさんに、今頃こっそりここで「チョキ」を出してる後出しジャンケン、しかも負けです。完敗です。

ちなみに、美しく感動した未来都市の光景も、今やテレビゲームの中ではよくある光景となってしまいました。

それでも、ミニ四駆のコースをみると、その夢を思い出し、つい蓋を閉めてみたくなるプラ子であります。

それにしても、高校生の女の子が見る夢じゃないよね・・ぼそっ (-_-)


と、ここまで書いて、いいこと考えちゃいました。おまけ編。

カメラ付けるなら、鉄道模型を床下に作るってどうでしょ。床下は広いよ〜。あ?だめ?インディージョーンズのトロッコの場面みたいなの作れるじゃん?だめ?じゃぁ、床を二重構造にするってのはどうでしょ?今ある床に精一杯のジオラマをつくって、その上に床で蓋しちゃうの。で、普通にソファとか置いちゃうの。あ?だめ? 天井が30cmぐらい低くなったっていいじゃん。。。あ?だめ?  ちぇ。 あ、ずっと夜じゃそれもつまんない?宝物をネズミに囓られたらと思うと夜も眠れない? それはそうです・・・その通りでございまする。 やっぱり宝物は手元に置きたいのよね。いい考えだと思ったんだけど。

...あ!天井裏は?! (笑)

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