ゴム動力 プラ子の日記  〜 第101回め 〜  

 

平成17年7月8日(金曜日)

昨日、第100話氏とお会いしたけれど、「どうなってますか?」とやっぱり聞けなかった。なんと遠慮深い私・・・いや、お願いした事自体、すでに相当ずうずうしいのだから、とにかく督促したりプレッシャーかけたりしないようにしようと思うので・・第100話もお取り置きすることに決めちゃいました。ごめんなさい。でも、楽しみにしていてくださいな。

第88話の金子先生も今頃入稿後のひとときをまったりと過ごしてらっしゃるかな〜と思いつつ、編集作業中に出来なかったことでやっぱりご多忙にしてらっしゃるかもと思い、気長に楽しみに待つ体制です。・・・ごめんなさい。

お待ちしている間に、着々とプラ子のハッピーモデリングは進む。

さてさてさて、

昨日の昼休みは、瞬間接着剤を使う部分を完了。小さなパーツに瞬間を使うのは緊張するね。ついうっかり、ぶちゅっと沢山出ちゃうから指に付きそうでドキドキ。常々、「子供には一人で瞬間接着剤を使わせるなよ」という父の言葉が今頃になって身にしみた。

小さな双子のパーツA20を接着。一つ目は瞬間が少しはみ出して手がくっつきそうになったけれど、なんとかピッタリとくっついた。さ、次、二つ目。何事も学習だ。今度は少なめに瞬間を使い、くっつけようとすると、ほんの0.5ミリぐらい凸凹が合わない。おかしぃなぁ〜。

諦めきれず、むぎゅ〜〜〜 ふぎゅ〜〜〜 とムキになってトライするが微妙に浮いてしまう。浮いているせいで接着されずにいるけれど、あまりいじると変なままくっついてしまうのではないかと、ハタと手を止めた。

プラモデルに関しては、残念ながらまず自分を疑ってかかると、なんでも解決が早い。悪いのは私だ。(きっぱり) じゃぁ、なにが違ってるのか・・・。 

======= ここでちょっと休憩、お茶をいれて気分転換だ。

Aのランナーは足回り関係のパーツだから、同じランナーAが左右分で二組ある。これを見ているとなんだか、双子みたいで、可愛らしい・・・そう思いながら冷静に眺めると、ランナーの間から双子のA20たちそっくりな、双子のA19が少々いじけ気味にこっちを見ていた。

「あ、君たちだったのか!」 チョキン。 ・・・今度はピッタリ♪ これは快感だ・・・。漫画にすると空から花びらがひらひら舞い散るみたいなうれしさの図。要するに説明書通りの組み方なのだけれど、ピタッとすると妙に嬉しい。この先、説明書通りにくっつければこの快感を何度も味わうことができるのだなぁ・・・(* ̄。 ̄*)ウットリ

間違ったままくっつけちゃわないようにちゃんと穴の場所をずらしてあるのかぁ。こんな小さなパーツにもそこまで気を使ってあるのは感激だ。おかげで助かった〜。そういえば、こういうメーカーの気遣いを当然と思っているととんでもないことになるキットも世の中に存在するらしいね。私にはまだ未知なるキットだけどね。

ここで昨日の昼休み終了。その後、スミイレしたムキムキスピットくんを丁度寄って下さった指導員さんに自慢してみたものの、「はいはい。」 とばかり、ものの1秒で講評が終わってしまった。今に見ておれ〜。むはははは

その夜、飲みに出かけた先にあった七夕飾りに、「お父さんもお兄さんもプラモデルを作ろう。プラ子」と短冊に書いて吊した。どこかの酔っ払いのおじさんの書いた意味不明の願いより、社長のためにビールも飲まず烏龍茶で我慢した殊勝な私の願いが優先されますように・・・ぱんぱん。ん?願いに願いを掛けてどうする?(笑)




さて、今日の昼休み。

機嫌良くサントツくんの箱を開けてランナーAを見ると塗るべきキャタピラ部品ばかりが残っていた。このまま塗れば楽かもしれない!持つところがあるし!

そう思ったけれど塗料がなかった。キャタピラを塗ってから着けるか、着けてから塗るかは後で考えることとして、いずれ使う塗料だ。時間もあるし買いに行こう♪

塗料って種類がいろいろあるんでしょ。実は未だによくわかんないんだよね。塗料を薄めようと水をいれてガビガビにしてしまった可哀想なD少年のことを思い出し、買い出し前に元塗料屋の社長に質問をしてみた。

「あの〜、説明書で指定してあるこの色の番号、これはなんの種類ですか?タミヤカラーって何系なんですか?アクリルともラッカーともエナメルとも書いてないですけど。」

「基本的には種類は自分で好きなように選べばいいんだよ」

「水で筆を洗えるのはどれでしたっけ?」

「アクリル」

そこで社長に電話が入り、私はそのまま指定番号のアクリル塗料を買いに説明書をしっかり持って、レインボーテンに車を走らせた。



======


夕方になり、私が買ってきた塗料を見ながらまた塗料の話に。

「結局、タミヤカラーってどれのことですか?」

「タミヤの塗料全部。」

「じゃぁ、今回の場合は何を基準に、種類を選べばいいんですか?」

「好きなように選べばいい」

「だからぁ〜〜〜、何を基準に好きか嫌いか選べばいいのかわからないんですってば・・・。」

「さっきからアクリルのことをアクリル系だと勘違いしてるみたいだけど、アクリル系というくくりはないよ。アクリルは他の種類の塗料にも入ってる。溶剤が違うんだ。」

「ラッカー系、アクリル系、エナメル系があるのかと思ってたんですけど違うんですか?」

う〜ん、分からないかなぁ〜

えぇ・・・全然わかりません・・・。」

結局、ホワイトボードの前に移動して図解入りでの塗料講座が始まった。

 ←ちなみに私はこれでわかったつもり。

「ラッカー系は溶剤がトルエン(シンナー)だから揮発性が優れている、つまり乾きが早いけれど、ニオイが強い。エナメルは石油系で乾きが遅いけど艶がよい。油絵の具みたいなもん。 一方、アクリル塗料というのは、タミヤさんの商品名で、親水性があるというか、エマルジョン系だな。でも、溶剤が水というわけではない。くれぐれもいっとくが、これが正式な回答ではなくて、よそ様に説明するならもっといろいろと資料が・・・云々」

「これで充分です」 

今までこういう質問をしたことがなかったから実感が無かったけれど、社長はやっぱり塗料の話になると熱い。

「で、どの塗料にもアクリルが入っているのにどうしてこれだけがアクリル塗料って名前なんですか?親水性塗料とか、なんか特徴を表す名前じゃなくて。」

すると社長がきっぱり言い放った。「それはキミには関係ないこと!

(何年も前にタミヤさんの決めたことに今更とやかくいうんじゃね〜という空気ミチミチ)

「・・・・」

(素朴な疑問なんだよ〜と言いたいが、面倒になり黙るプラ子)


とにかく塗料や溶剤についての今までの漠然とした疑問はある程度溶けた。じゃなくて、解けた。

じゃぁまぁ、、どれでもいいと言われれば、筆が水で洗える「アクリル塗料」から始めるとしよう。

なんか、だんだん利口になるみたいで嬉しいな。(笑) レベル的には土居少年に遅れること30年余だけれど。

さ、週末だ。お父さんもお兄さんも、プラモデルを作ろう〜!

  プラ子の日記の表紙に戻る       Home