ゴム動力 プラ子の日記  〜 第27回め〜  

 

平成16年

12月6日(月)  

こんにちは。

先ほど用事がありちょっと薬局に行きましたら、モニタで、奇跡のなんとか茶の宣伝ビデオが流れておりました。なんとなく見始めたら、シミやシワが消えると言うではないですかっ。むむむ!これは・・・と、いつの間にか夢中になり、気づけば画面から30センチのところまで寄っていた恥ずかしい人、プラ子です。なんだかお久しぶりです。少し照れます。

みなさんそれぞれ鮮明に30年前のあの日のことを覚えているんですね〜。先日の七夕豪雨の話にピピピと反応した模型業界の方がいらっしゃいました。

その方の七夕豪雨はこうでした。。



プラ子さま、こんばんわ。

先日はタミヤフェアでお世話になりました。さて、29日の日記がたいそうおもしろく、メールさせていただきました。

いや〜、七夕水害、私は当時(昭和49年)6年生でした(笑)。あのころ清水の長崎に住んでいたんです。雨の日曜日で、確か選挙をやってましたね。静岡駅前の電電ビルのマルサンホビーでタミヤMMの新製品、機関銃チームセットとM3スチュアートを買った日です。

夜遅く、遠くのほう(巴川)でサイレンが鳴っているなーとは思いつつも、明日は学校だなぁ・・・と寝ておりました。(その頃にはもう堤防が決壊していたんですね)

と、私も突然、夜中に親に起こされました。玄関で靴や草履がぷかぷか浮いているのを見て、寝ぼけて「シュールだなあ」と思いながらもう一度寝ようとしたんですが、寝るんじゃないとおこられまして、あわてていろいろ片づけを開始しました。そのあとはどんどん水位が上がってきて、最終的に当時の僕の足の付け根まで水がきました。

これ以上水位が上がったら屋根裏に逃げるしかないなーなどと押入の上段に避難して考えているうちに、大事なことを思い出しました。

自分の大切なものを高い所に上げるのを忘れていたんです。あわてて勉強机を見に行くと、

ためてあったMMシリーズの箱が完全に水没していました。そして、あわれ、アルバム3冊ぶんはあった仮面ライダーカードが、無惨にもぷかぷかと浮いておるではありませんか・・・(号泣)。

その後は夜が明けるまで、食卓のテーブルの上で泥水を眺めておりました。買ってもらったばかりの5段変速自転車も、新車のクラウンのバンも水びたしになりましたけど、朝になって家の前をボートが通りすぎていったり、近所のコカコーラボトリングからファンタ(1リットル!)の差し入れがあったり、自衛隊のヘリはばんばん飛ぶし、学校は当分休めるし、異常に盛り上がりましたね〜!

さくらももこが漫画にする気持ちがよくわかりますよ。成人してからいろんな人間に、酒を飲むたびに七夕水害を自慢していたら、ある日、後輩から電話があり、

「先輩が言ってた話、テレビでやってましたよ」

「番組は?」

「ちびまる子ちゃんっスけど」

「なんじゃそれ?」

というわけですぐ本屋に行って単行本をさがしたら、なんと2回にわけて描かれていました(笑)。ほんとに、あれより水位があがったらホントに危険だったんですが、それ以上に子供にとって忘れられないインパクトのある一夜でした。

タミヤのお膝もとで、タミヤにあこがれて子供時代をすごした自分が、プラモデルに関する仕事をすることになり、そしていま、田宮社長ともお話をさせていただけるようになるなんて・・・。ほんとに不思議なプラモ人生だなあと思います。

吉祥寺の怪人


ありがとうございます。怪人さんは静岡のご出身だったんですねぇ。そうは見えませんでした。(どう見えたんでしょうか?まさにモリナガさんのイラストの通りですけど〜) プラモと仮面ライダーカードが水没とは、なんと残念!(30年前の)心中お察し申し上げます。 

作者のさくらももこさんは、小さいころから日記をつけていたそうで、それがネタ帳になるわけですから、すごい分量です。それに引き替え私は日記を書いても三日坊主、何も残っていませんから記憶だけが頼りなんです。でも、その頼りない記憶にしっかりと焼き付いているようなことって結構あるものなんです。豪雨の話はその筆頭格。それらはきっと焼き付いているというより、「いつか書いてくれ、オレを表に出してくれ!!」と願いながら私の記憶に必死で捕まっている生命体じゃないかと思ったりするんですけどね。そうやってぎゅっと捕まり離れまいとする姿が目に浮かぶんですから、イラストが上手なら「ほらね、こういうふうにね、」ってその宮崎映画のキャラのような不思議な姿形の説明が出来るのに。いずれにしてもなんとか文字で残してやりたいものです。ま、追々ね。

さて、過去の2月の天気と気温を調べてみました。

雪をご心配なかたもいらっしゃると思いますし、過去静岡ではほとんど雪は降っていませんけれど、降ったらもう大変なんですよね、市民はもう大騒ぎ。今みたサイトでは2001年までしかわかりませんでしたが、2001年〜2004年の2月5日、6日は一度も最低気温が氷点下になった日がありませんでした。しかも一日だけ雨、あとは全部晴れです。来年の天気は誰にもわかりませんが、少し安心しました。

ではまた。

◆おまけなんですけど◆

安心しているところにちょうど間違い電話が掛かってきました。何年か前まで弊社の番号を違う会社が使っていたらしく、そこ宛の電話がたまに入りますが、今日のはその中でも一番デラックスな間違い電話となりました。どこかのお婆ちゃんからだったんです・・・、

お婆ちゃん「○○金属さんですか?」

プラ子  「すみません、違うんです。○○金属さんは以前この番号を使っていたそうですが、今はかくかくしかじか・・・」

お婆ちゃん「違うんですか。あぁ、変わったんですか。実はうちのベランダの屋根が台風で飛んじゃってねぇ〜」

プラ子  「・・・あらら、それはお気の毒な」

お婆ちゃん「でも、お宅でやってもらったところだけは、糸が入っていてすごく丈夫で残っていて」

プラ子  「あぁ、そうですかぁ。でも、え〜っと、うちはそのお宅じゃぁないんですけど・・・」

お婆ちゃん「で、他のところでやったところは全部飛んじゃって、また直してもらいたいんですけどね。お宅で

お宅っていわれても・・・。延々とお話されるお婆ちゃん、しかも「お宅」を褒めちぎる。ご主人は亡くなられて、その遺品の電話帳にこの番号が書いてあったそうで・・じゃけんには出来ません。昨日「ハウルの動く城」を見たばかり、おばあちゃんに優しくしたいプラ子でありました。

◆おまけのおまけなんですけど◆

解説:不思議な生命体「デキゴトダマ」

 プラ子の記憶に宿る。

イモリを太らせて尻尾をチョキッと切ったような形で、手と足に吸盤があり、ピーマンの内側のようなプラ子の頭の中に張り付いている。いつも必死。背中のゼッケンにどんなデキゴトか書いてある。らしい。
例:「七夕豪雨のどんぶらこっこ」 「出来た!タンス一体型機織機」 等々  他にも「涙のピアノ教室物語」「I love LEGO」などがいるが、生息総数は不明。

8「ぐはっ!新キャラ登場か?」

8「3日間黙ってた反動か?今日のは長すぎ。最後まで読むの大変だよな。」