ゴム動力 プラ子の日記  〜 第54回め〜  

 

     平成17年

     2月7日 (月曜日) 

新しい朝、いきなり寝過ごしたプラ子であります。

フリマ報告  その1 初日朝の巻

早朝、まだ薄暗いツインメッセ駐車場に入ると、すでに出展者の車がエンジンを掛けて止まっていた。まだ受付までに時間があるから中で暖をとっているのだろう。遠くから寝ずに走ってきてくださったのだ、もしかしたら熟睡中かと、私は声を掛けず中途半端にぺこっと挨拶してツインメッセ北館に入った。出展者受付に立つ私の為にストーブも用意されていた。よかった。パピアさんありがとう。

会場設営をする若者達がきびきび動いている。パーテーションはすでに仕上がり、あとはテーブルに椅子、看板の設置だ。床には糸が縦横に走っていて交差するところはセロテープで固定されていた。パーテーションの整然とした姿のヒミツを見たような気がした。イラストレーターや、フォトショップでいうところの、「ガイドを固定する」だな。1人納得する設営素人、現場がグリッド画面に見える。

作業のじゃまになるのにウロウロ。この日の為にかったハードディスクムービーで働く人たちを撮ってみた。物語はもう始まっているのだ。たぶん。

6時になった。続々と出展者のみなさんが受付に。緊張する。たとえばいろいろとお電話でお話をする機会のあった方や、メールでのやりとりが何度もあった方などは、屋号を聞くだけで、まるでペンパルに初めて会うような気持ちになり、ちょっと気が動転する。(ペンパル・・・ふるぅ) そして、おろおろしながら対応しているうちに、韓国チームが到着した。

挨拶は完璧さ。毎日練習したんだもん。自己紹介だってできちゃうんだ。 と、自信満々、さっきまでのおろおろした態度一変、堂々と韓国語で挨拶をした。どうだ!なかなかやるだろ! ・・・結果は撃沈、まるで通じなかった。どぼ〜〜ん! 流暢というより、何の不自然も感じない完璧な日本語であっさり受付をすました爽やか青年韓国チームを見送りながら、モゴモゴと覚えた韓国語をつぶやき首をかしげるプラ子であった。おっかし〜〜なぁ〜〜〜・・・

出展者さんがとぎれると入り口を見に行く。あ!あの人は、並んでくれているのか?! 整理券配ろうか! ・・・あ・・・、業者の方だったか。

なかなか並ぶ人がいない。どよ〜〜ん。私は紙の都合で約800枚も整理券を作ってしまったので、なんとなく気まずいな。せめて50人ぐらいに配りたいものだ。このままほとんど人が来なかったらどうしよう。不安になるけど、出展者を見るとまた笑顔、そんなことなどまるで心配していないフリなどしてみる。 ふぅ。でも、ちょびっと背筋が寒いかも。

何度か外を覗いているうちに、本物の来場者らしき人を見つけた。やった!整理券を持って外にでると、ベンチや物陰から何人も人が出てきて整理券をもらってくれた。50人には遙か遠いけれど、とてもうれしかった♪

整理券を作ったのは、寒い冬にじっと並んで頂くのが申し訳なかったから。「並ばせてなんぼ」みたいなのはうちの会社に似合わないし、心情的にも出来ないことだった。冬だったからね。整理券を作り、1時間早めに会場のレストランを開けてもらった。早くからいらした人は、そこで暖をとってもらえればと思ったのだけれど、並ぶ人がいなければ、レストランにも申し訳ないなぁ・・・。

そんな心配をしているうちに、第一村人ならぬ、第一来賓登場。「よ!社長!」と私に声を掛けて下さったのは、田宮社長だった。「あ、社長♪」 早くからありがとうござます。ちなみにプラ子は弊社社長に対する態度が大きいとのことで、内情をよく知る方々からはよく「よっ!社長!」とからかわれている。実際はパートのおばさんなのに、トホホ。

がらんとした会場、白い殺風景だった小間に、いつのまにやら山のようなプラモが並んだ。並んだというより、積み上がっている。そびえ立っている!圧巻だ・・・。そんな小間がいくつもいくつも並んでいるのだ。なんと心躍る会場なんだろう。モノクロだった画面がフルカラーになったようだ。ここに入ったら、ぜったいみんなびっくりしちゃうよ。楽しくなっちゃうよ〜! やっと手応えを感じることが出来た。  でも、問題は来場者数だ。。。気になるなぁ。

だんだん中の仕事が忙しくなり、整理券の配布はアルバイトさんに頼むことに。そして次に本部に戻るとなにやら外がザワザワ。

外をみると、なんと目を疑うほど大勢の人が!やった!す〜〜っと、気持ちが軽くなった。あとで聞いたら並んでくださったのは約800人だったそうで。おぉ!びんご!商品くれ〜〜!

プロの声はさすがに美しい。優しげなアナウンスにつづき、ついにモデーズフリマ開場!

正面の奥にいた公開講座の土居さんが「どわ〜っと波が押し寄せるようだったよ」と後に興奮気味に(ビールを飲みながら)語って下さった。

入り口にはカウント専門の人が待機、来場者をかちかちカウントしてくれている。アルバイト料を払っても、ある程度正確な実績を調べるべきだと私は社長に言い張った。そうでないと、人間だもん、見栄を張り、つい多めに言ってしまうものだ。それでは意味がない。大風呂敷を広げず、第一回目の現実を見たかったのだ。

私は土居さんの見た入場の瞬間を見てなかった。受付を片づけていたのだ。これは失敗だな、入り口で、デパートの開店時みたいにお辞儀をするべきだったのだと思う。それから会場前に並んでいる方々1人1人にどこでこのフリマを知りましたか?と聞いておけば良かった。私の来年への反省点もすでにカウント開始、かちっ。 かちっ。

2階にあがると、開場全体が見渡せた。人の多さに驚いた。あぁ、よかった。人が入った、入ってくれた〜〜。

さぁ、ここからだ。二日間のイベントは始まったばかり。こっそりゴムを巻き直し、1階に降りて突撃だ〜〜〜!     

       つづく。