ゴム動力 プラ子の日記  〜 第77回め〜  

 

平成17年 4月23日 (土曜日)

ずいぶん前のことだ。父がニコニコ抱えてリビングに持ってきたのは、巾50センチ、奥行き30センチほどの変な形の木の箱だった。

テレビの隣の食器棚と同じ色に塗られたその箱は、前から見ると普通だけれど、横からみると変なのだ。どうするのかと眺めていると、その箱を得意げにテレビの上の後の方にポコッと置いた。変な形はテレビの後ろの形にぴったりフィットした。

P「・・・で、なによ、これ」

父「じゃじゃじゃ〜ん!模型専用乾燥室のできあがりぃ!」

P「・・・・お、おめでとう」

要するに、テレビの後ろから上がってくる放熱を、塗料を塗った部品の乾燥に使おうというのだ。以前に書いた「OREGON」を見て頂ければわかると思うが、父はけっこう器用で細かいところまで丁寧に作るし工具も揃っている。当時は6畳一間の暮らしだったが、40年近く経った今は贅沢にもそれより広い工作室だって持っているのだ。しか〜し・・・

「どれどれ、もう乾いたかな?へっへっへ・・・」

と、ぴかぴかつやつやに塗ったものをつい触っては、べたっと指紋を付けてしまい、

「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(泣)」

結局塗装のやり直しになるという悪いクセが今も抜けない。待てないのだねぇ。

模型専用ミニ乾燥室の底はスノコになっていて、フタは熱を籠もらせるためにある程度閉めるが、完全に閉めるとテレビに悪いに決まってるので、隙間を開けてある。このフタは「触らない」ためにも、視覚的に抑制効果があるに違いない。 通気性に優れた絆創膏みたいなものだ。

テレビの形にぴったり合った横のカットは工夫の証か?今でも現役で使われているこの「模型専用ミニ乾燥室」、意外に優れものだった。色も目立たないように塗ってあるし、じゃまになるどころか、テレビの上の平らな場所として家族にも好かれ、フタにはDVDプレーヤーとか、便利に物を置かれちゃったりもしている。だからいざ使うとなるとちょっと大変。

・・・私は生乾きの靴下や下着を入れたくてたまらないけど、湿気はさすがにテレビに悪いかなぁ?と自粛している。 タミヤさん、製品化しません?よね。(笑) これからは薄型テレビの時代だもんな〜・・・。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ところで全然話しは違うけれど、私はドラクエ3の音楽が大好き。交響曲になったCDを聞いていると、胸を張って行進したくなるし、本当にダンジョンに迷い込んだみたいな気持ちにもなる。大海原を旅して、空を飛び、たどり着いた町で夜を明かす。王宮や、街での出会い、敵と戦い、そして不思議なほこらへ・・・。名曲揃いだな〜。

ドラクエ3以来、子育てが始まって真面目にRPGに取り組んでいないこともあり、私にとってゲームの最高峰はドラクエ3のままなのだなぁ。「カワキノツボ」なんて何時間探したかわかんないよ・・・どうしても見つからないアイテムで、困った末にゲーム好きな友人に国際電話を掛けて聞いたけれど、答えは「・・・はぁ?」だった。 苦労したよ・・・。今、息子達が「苦労したのに〜!」とゲームのデータが消えた時に半べそで言うのを聞くと、つい「ゲームの中での苦労なんて、苦労じゃないわよ!」と言ってしまうけれど。 とにかく当時は「苦労」してついに全クリ、感動的な曲が流れ、ウルウルしちゃったものだ。 

で、久しぶりにそのドラクエ3の交響曲のCDを聞きながら、2号(次男)と「効果音」の口真似ごっこをしていたら、ドラクエっぽいことをしたくなった。

それで、さっそく作ったのだよ、プラ子の日記に隠し扉を!残念ながら効果音は入ってないけどね。 ところが、数日経っても未だにどなたも開いてくれない。っていうか、気づかれてもいない。(笑) 中にあるのは・・・秘密だけれど(笑)、寂しくなって、だんだん秘密(?)を自白しつつあるプラ子である。もはや秒読み段階か? たはははは

金曜日には東京で打ち合わせがあり、三省堂8階のオリオンモデルズさんと、地球堂さんに行ってみた。楽しかった。都会っぽくランチ難民にもなった♪(喜ぶことか?) その話はまた今度。

楽しい週末を!

 

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