ゴム動力 プラ子の日記 〜 第186回 〜 |
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平成19年 8月24日(金) 運命 〜DESTINY〜 自分の気持ちをユーミンの曲の歌詞にダブらせる・・・というのは私ぐらいの年齢の女性によくあることだと思うのだけれどね。 松任谷由実の「DESTINY」という曲をご存じでしょうか。運命という意味ですね。 友人がyoutubeで見つけてくれたので、よかったらどうぞ。(音が出ます) http://www.youtube.com/watch?v=jV6M6lZlseQ&mode=related&search= 昔は自分ドライブ用にユーミンのアップテンポの曲ばかりをカセットテープに入れたりしたものだなぁ・・・ DESTINY、埠頭を渡る風、DANGDANG、カンナ8号、ブリザード、中央フリーウェイ、ガールフレンズ、やさしさに包まれたなら、ルージュの伝言 等々 で、DESTINYと言う曲の歌詞は、要するに、凄くスキだった男性にフラれちゃった女性が、その男を見返してやりたいと、以後どこにいくにも着飾っていたのに、その男がたまたま車で通りかかり声をかけてくれたときに限って・・・安いサンダルを履いていた、というお話。それで、彼女はやっと悟ったんだよね、「結ばれぬ悲しい運命」を。
で、話は羽田空港に飛ぶ。 事務所でヤフーをふとみたら、那覇空港で飛行機炎上というニュースが目に飛び込んできた。急いでテレビを付けると、ほんとに炎上する飛行機が!!! ひぃ〜 その日の夕方、私は羽田から那覇に飛ぶことになっていたので、余計にびっくりドンキーだった。 浦添市美術館での昭和レトロ展の撤収のため、その翌日には朝から1日作業をすることになっていたし、作業ができるのは1日だけ、しかも17時までなのだ。大事な山田卓司さんの作品を、知らない人に触ってもらうわけにはいかない。飛行機が飛ばなかったらどうしよう。宮古島とかにおろされたらどうしよう・・・、泳いで行ける距離じゃないぞ。不安のまま、あれこれ代替え案を考えながら、とりあえず早めの新幹線に乗った。 (ちなみに、昭和レトロ展は、目標の1万人を越え、おかげさまで3万人近い入場者数という嬉しい結果となった。沖縄側のスタッフの嬉しそうな顔を想像し、私もハッピーな気分に。だからこそ、あともう一がんばりだ。撤収でミスをしたくないのだ!) 品川駅からの絶妙のタイミングで京急線に乗り換え、羽田着。空港関係の仕事をしている友人とも会うことができた。お土産に羽田でしか売っていないお菓子を教えてもらい、それを買い込んだ。「ちょいこげ、バリこげ、黒こげ」という名前のお菓子、目覚ましテレビで放映されたらしい。話題性もあるし、一口サイズで分け合って食べられるし、美味しいし(試食した)、要冷蔵じゃないし、ちょうどいいなぁ。沖縄テレビさん、琉球新報さん(新聞社です)、浦添市美術館のスタッフさん、そして、いろいろ手伝ってくださった模型サークルの皆さんへ。 羽田では意外にもほぼ時間通りにコールされた。テレビのニュースに釘付けだった人たちがぞろぞろ搭乗口に入っていく。私は一番後ろの通路側を指定してあったので、ゆっくり乗り込んだ。ざわざわした機内。みな手荷物を整理したり、上の棚にいれたり騒々しい。混み合った通路をよろよろ歩いていると、旅慣れた人がよく予約するスッチーの向かいの足下が広い席のところで下を見てゴソゴソやっている人が目に入った。見たような白髪交じりの頭だ。 え?え?? まさか、と思いながら、思わず足を止めた。たぶん息も止まっていたと思う。 「あ、宮嶋さん・・・」 「はい?」 「わわわ ゴゴゴゴ」(←実は声にもなっていない。きっと私はゴム動力プラコです、といいたいのでは?) あまりの驚きに、頭の中が真っ白、本当に言葉が出ない。 運命だ!これは、きっと運命だぁぁ! でも、そう思った直後に、こんどは恐ろしい現実を思い出してしまった。その日の私のいでたちは、最悪だったのだ。だから、いきなり卑屈な気持ちというか、ハズカシイ気持ちというか、見られちゃ困る顔を隠したい一心で、ちょっと挨拶をする程度で、私は後ろの自分の席に向かって歩き始めてしまった。 アホアホアホ!アホ!!! その方は「不肖・宮嶋」でお馴染みの、宮嶋茂樹さんで、分からない方は176話からの三部作を読んで貰えればきっと私がなぜ、頭の中が真っ白になるぐらいびっくりするかが分かって頂けると思う。 最初に宮嶋さんに会った日は、「宮嶋さんに会いに行くぞ!」「ムッシュ、センム、助手さんとお出かけだ!」「オペラシティーだ!」というわけで、最上級の気合い入りまくりの洋服とお化粧だった。なのに沖縄に向かう日は、ホテルまで誰にも会う予定もなく、待ち時間も長いことだし、と油断しまくり、家に居る格好のまま、朝シャンもせず、普通のTシャツにゴムスカート、しかもド近眼対応眼鏡、描く前の顔、そして、・・・「安いサンダルを履いていた」のだった。 まさに女性特有の超変化系。 あの日とは別人である。本人の私でもそう思うのだ。宮嶋さんもそう思ったに違いない。 アホだ。ヘボだ。ダメダメだ! 自分の席についても、「あ〜〜も〜〜だめだぁぁぁぁ・・・・」 頭の中にはユーミンのDESTINYが流れ、空しく最後のフレーズが繰り替えされるばかり。 「結 ば れ ぬ 悲 し い DESTINY〜」 これは運命だと思ったのに・・・ そっちの方の運命か・・・。 あぁあ・・・分かっているけど、そりゃ、わかってるけど、余計なお世話じゃ!うぎゃぁ! もう会えないかも、って思っていたけれど、沢山の撮影機材を預けていた宮嶋さんと、ノートパソコン入りのスーツケースを預けていた私だけが「手荷物お手渡しコーナー」で待機することになり、運良く二人でしばしお話できた。ちょっと気持ちも持ち直す。写真なんか撮っちゃったりして。でもやっぱり、嬉しいけど隠れたい気持ちが勝ってしまい、気もそぞろ。堂々と話ができなかった。 その後、煙草を吸いにいかれるときと、燃えた機体を建物から撮影するときだけ、私が荷物番をさせて頂いた。簡単に動ける荷物量ではないのだ。何しろ脚立まで持って歩くのだから。 おかげで憧れていた「ミヤジマシゲキを待つ女」を、数分ながら体験できた。待っているときは、事務所を出るときに急いでリュックに入れたスケビをめくりつつ、宮嶋さんは飛行機模型がスキだということを思い出していた。 P「今月号のスケビ読みました?面白いですよね」 宮「スケビってなんですか?」 P「スケールアヴィエーションですよ」 宮「あぁあぁ、スケビっていうんですかぁ〜 もう読みましたよ。」 はっきり覚えているのはこの会話ぐらいだ・・・。色気もそっけもない。 (実際、スケビは面白かった。友人の飛行機モデラーきららさんが連載を始めた号でもある。やったね!) そして、宮嶋さんは次の撮影ポイントに向かうため、沢山の撮影機材をタクシーに積み込み、営業用の笑顔で颯爽と去っていった。 あぁ 振り向きもせずに。 「私はあなたのファンですよ〜〜!!!」 (もちろん心の声です。タクシー乗り場で叫んだわけではありません) タクシーを見送ったあと、ため息をつき、そしてずっと頭の中に流れていた曲を、口ずさむのだった。 〜どうしてなの〜 今日に限って〜 安いサンダルを履いてた〜 〜今日分かった〜 空しいこと〜 結ばれぬ悲しいDESTINY〜 別にこの歌の歌詞のように宮嶋さんに冷たくされたわけでも、ましてや見返してやりたいわけでもないし、そもそもおつきあいしてるわけでもないのだから、フラれる心配も無用。 それだけ遠い存在だけにファンは気楽にきゃーきゃー言えるんだなぁ。 もしや運命の人か!と思ったけど・・・、ま、これぐらいでいいか・・・。人妻だし。 ちゃんちゃん。 そんなこんなで、このところユーミンモード。明日(っていうかもう今日だ)は、車にユーミンのCD持ち込んで、総火演までドライブじゃ!と思っていたけれど、一人のドライブはへっちゃらだし、歌いまくっているうちにすぐ目的地についちゃうわけだけど、始めていく駐屯地でもずっと一人だと、なんだか寂しいなぁ。どうしようかな〜と、未だ迷い中。 秋にはまだ早いのに、もう人恋しいのか、私。 そうなると次はオフコースモードか?(笑) P「いつもこぎれいにしていなきゃ、だめなんだよな・・・ でも、だめだよ、そんなことできないもん・・・ めんどくさいもん・・・」 8「お、おい!!しっかりしろぉ!女らしくするんじゃなかったのか?」 P「今日分かったぁ〜 ちゃらん ちゃらん ちゃらん ちゃらん ちゃらん 悲しいこと〜 ちゃらん ちゃらん ちゃらん ちゃらん ちゃらん 結〜ば〜れ〜ぬ〜悲〜し〜い〜DESTINY じゃじゃん。 た〜らったぁ〜 じゃじゃん た〜らったぁ〜 らたた らぁらぁららぁぁぁぁ〜 た〜らったぁ〜 じゃじゃん た〜らったぁ〜 じゃじゃん・・・ あ!ねぇ、カラオケいかない?」 8「いかない。」 P「・・・けち。」 8「な、なにを!デブ!」 P「な、なにを!ちび!」 8「な、なにを!ブス!」 ・ ・ ・ ・ |
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