ゴム動力 プラ子の日記  〜 第193回 〜

平成20年2月29日(金) ワンフェスその後

みなさん、「塗ってますか〜〜〜!」 (アントニオ猪木風)

2月24日はワンフェスだった。

今回は冷たい暴風が吹き荒れ、出展の皆さんも搬入が大変だったでしょうけれど、あの長蛇の列に並んでいた方々はどれほど寒かっただろうと、たった5分ほど外を歩いただけでネをあげた私はいつもながらお客さんのパワーに圧倒されどおしだった。そんなに欲しいモノがあってがんばって並んでも、ディーラーダッシュに先を越されるわけで、本当に悔しいだろうな〜ぁ。

私たちのブースも企業ブースの片隅、ディーラーダッシュにはある意味絶好の場所にあるわけで、つられて走った息子(今回も息子2号を連れて行った)は目的もお金もないわけで、よろよろしながらすぐに戻ってきちゃった。ははははは

私的には、「前田慶次」があったのがうれしかった。といっても今夏発売で、まだサンプルだけだったんだけどね。

(かっこいい写真をあとでアップします)

で、話は一気にワンフェス後に飛びます。       8「飛びます 飛びます!」  P「ふる〜い」


その日の夜は、金子先生、土居先生、そして海洋堂のセンムこと社長様とご飯に繰り出た。ホテルの隣のビルにある料理の鉄人、フレンチ坂井宏行さんのレストランだ!やった! 

予定より撤収にお時間が掛かったらしく(強風のため搬入口が開けられなかったりしたわけで)、センムがなかなかお見えにならないので、お言葉に甘えて遠慮無く金子先生、土居先生と始めてさせていただいた。レストランはブッフェスタイルで、ほんとに、何を食べてもおいしいこと! 

私たちが始めたのが19時30分、お店は20時半に料理を下げ、閉店は21時。時間に厳しそうな女性の店員さんが腕時計を時々見るのが気になる・・・

20時ごろに息をきらせて入店されたセンムも速攻でメインディッシュをお皿に乗せて、やっと4人そろってのお疲れ様会がはじまった。その日のワンフェスのエピソードなど、いろいろお話しているとあっという間で、心配性の私はまだセンムがメインディッシュを食べ終わらないというのに、デザートを取りにいっちゃった。みなさんは食事を下げるまえにはお店の人が一声かけてくれるだろうから、それまで安心だ、とおっしゃるんだけどね〜。

で、20時25分ぐらいに、「お料理と飲み物をそろそろ下げますので」と声を掛けてくれた。うんうんやっぱりね。

そこで最後のお変わりをして・・・・

P「センム、デザートも取っておかないと下げられちゃいますよ」

M「お料理は下げてもデザートはまだ下げないでしょ、デザートはお料理とちゃいますよ」

P「で、安心してたら無かったりして」

M「ははははは それはないでしょ」



その直後、からっぽのデザートの棚のまえで立ちすくむセンムの姿・・・ コーヒーもない。 あぁああ・・・・

P「センムにも思い通りにならないことって・・・あるんですね〜」      (あのワンフェスの主催者なのに・・・)

M「今回はプラさんの言うとおりでしたわ・・・ 」 

分けてあげたくてももう食べ終わっちゃっていた私!結局一同大笑いとなったわけで、ちなみに、おいしいデザートにありつけたのは金子先生と私、食べ損ねたのはセンムと土居さんでした〜

■■■

で、解散したあと、まったりと大江戸温泉に行って、垢すりしてもらってつるつる、そして爆睡、ご機嫌で翌朝を迎えた。

このときはまだあんな騒動が待っているとは知らず・・・。


晴天の秋葉原、

まずラジオ会館のKAIYOUDOさんで、リボルテックの「綾波レイ」を買おうとしたら、『売り切れ』・・・が〜〜ん。

その後、レオナルドさんに遊びに行くことにして、平日なのにやっぱり人の多い秋葉原の道をまっすぐ歩いていたら、あるはずのビルが無くなっていたりして、街並みが変わっていたのにはホントにびっくり。

レオナルドさんは今度のフリマにもご出展♪、スタッフの方にもご挨拶をして社長室へ。

愛犬レオくんの熱烈なお迎えを受け、背負っていたリュックをおろし、しばらくお話をして、早めのお昼に行こう、ということになった。わ〜い、お寿司!? ごちになりま〜す。



重いリュックは置いておくとして、とりあえずハンドバッグだけ持って行こうとしたら・・・・

「あれ?ない・・・ ハンドバッグがないです・・・」

どこを探してもハンドバッグがない。 え〜〜〜〜〜? ない。ない! ないない!ないぞ〜〜〜!うっそぉ〜〜〜!



幸い、携帯電話はポケットにはいっていたので、急いで昨日のホテルに電話をしてロビーか部屋に忘れてないか問い合わせました。思い当たるのはそこだけだし・・・ でも、その会話の途中で今度は携帯電話が電池切れ・・・ ありゃりゃりゃりゃ

これも幸いなことに、充電コードをリュックに入れていたことを思い出し、出かけた先のお寿司屋さんで食事中に充電させてもらい店を出てすぐにまたホテルに電話しますと、

「残念ながら、ございませんでした」

そのとき、背筋が凍るというか、本当に背中がす〜〜〜〜っとした。じゃぁ、私の大事なハンドバッグはどこにいっちゃったの〜?その日の行動を思い出してみても、他にどこかに置いた覚えもなく・・・ でも、あまりに持ちやすいサイズなので、いつも肩に掛けている癖がついていて、持っているという実感もなかったのだけど。

バッグの中身は恐ろしいほど大事なモノばかり。その日に限っていつも持ってないモノまで持っていた、というのもある。

キャッシュカード、免許証、保険証(息子の分まで)、クレジットカードいろいろ、ポイントカード(がんばって集めたのに)、通帳(はずかしい)、家の鍵、車の鍵、金庫の鍵(中身は結婚指輪ぐらいだけど)、自転車の鍵(これはどうでも)、会社の鍵(これ、超大事)、駐車券、口紅2本(お化粧命、高級品じゃ!)、プレゼントされたキラキラボールペン、そしてそのバッグ自体とても気に入って買ったばかり・・・ それと現金(いつもよりずっと多め)  あ、ワンフェス用に名刺もいっぱいいれてあるぞ あぁ、身元わかりまくりだ・・・

どうしよう、百歩譲って、現金は無くなってもいい・・・ うん、それは我慢しよう。キャッシュカードも我慢しよう。銀行には連絡つきやすいし、暗証番号は早々わかるまい。でも、クレジットカードとか、免許証、保険証は勘弁してよ・・・ 家の鍵も、物騒だし。


■■■

半泣きだ。でも、落ち着け。

このあとの行動を考えよう。まず、カード類を止めよう。えっと、どこのカードもってたっけ、あ、先に警察に?

そのとき、携帯に留守電メールが届いた。また会社からだ。このせっぱ詰まったときに、何度も何度も、、、と思いつつ(だって電話の内容はパソコンのファイルがどこに保存してあるかわかんなくなっちゃったとか、文字が半角カナになっちゃったとか、そいういう類が多いんだもん)、電話をしてみると、こういわれた。

「ハンドバッグ、預かってるって」

「え!? どなたから?」

「よくわからなかったけど 番号聞いたから電話してみて」

犯人からか??  いや、笑いごとじゃなく・・・

「ハンドバッグを預かった。ヲマエの家も、わかったぞ。これから全部のキャッシュカードとクレジットカードの暗証番号を言え!言わないと家に押し入って子どもと犬をさらってやる!」 とか言われたらどうしよう・・・ 

そうだ、会話を録音しておくべきか?

などと半分気が動転しながら、私は恐る恐る、聞いた番号のボタンを押した。

            ・・・続く。      (゚○゚)ノノ


 






いや、続かない。  ミ(ノ_ _)ノ=3   ドテッ!!                  8「第78話でやったやつだな・・・」




「はい、警察です」

「は?」

「万世警察です」

へなへなへなへな 

とうわけで、ハンドバッグは無事に、私がそれを無くしたことに気づくずっと前に、ラジオ会館3Fで、親切なマンガオタク(?)の好青年(そうにちがいない!)に拾われ、親切な店員さんに渡され、親切な事務所の方に預けられ、すぐ近くの万世警察に届けられていたわけだ。 あぁ、なんてすてきな街なんだ、秋葉原・・・!  

今となって思い当たるのは、リュックが重くて一度ラジオ会館の階段で背負い直したとき。すっかり忘れていたけど、きっとそうだ。

ハンドバッグを置いて、リュックも置いて、リュックを背負い直すときに「よいこらしょっ!」と背中を向けて、そのままハンドバッグを忘れてきたんだと・・・

一件落着、気を取り直してまた社長とお話の続き

「で、ラジオ会館にはなにをしにいったんだ?」

「リボルテックの綾波レイを買いたくて」

「それなら、そこにあるだろう、もってけ」

「え!!!♪」

まさに私の座ったソファの横にはリボルテックが!

「あ・・・・でも社長・・・ これ、綾波レイじゃありません・・・・」    そうはうまくいかないものだ。(笑)



「あ?そうか?わりーなぁ はははは それより早くバッグを取りに行けよ」

「身分証明書もってきて、っていうけど、それもバッグの中に全部はいってるんですよね〜」

「だめって言うなら俺が身元保証人になってやるぞ」

「いえいえ、大丈夫です、免許の写真をみれば一目瞭然でしょう」

「それにしても、あんなせっぱ詰まったときでも、やっぱり寿司を完食しちゃうんだなぁ、おまえは」

「はははははは・・・・」

おいしかったんです。はい。

■■■  8「ちょっと長いですね」   P「久しぶりですから・・・」

万世警察に歩いていき、無事バッグを受け取り、中身も確認して、ラジオ会館にお礼の電話を掛けた。

そしてやれやれと、警察署のトイレに入り、重いリュックをドアの荷物掛けに掛けたら・・・なんかへんだ。

よく見ると、リュックのベルトに充電コードがからみついて、ぶら〜ん と揺れていた。

あぁ!君のことを忘れていたよ!充電終わってそのあと、しまってなかったね!

置き忘れたのに、よくぞまぁ、ここまでしっかり私についてきてくれて・・・ 


    8「ど根性コードだ」


晴天の秋葉原の街を、大きなリュックにコードをびよ〜ん垂らしながら歩いていたのね、私。

そういえば、ときどき膝の後ろになにか当たるなぁ、とは思っていたんだけど。

大切なものが詰まったハンドバッグが親切な人のリレーで手元にもどってきたという大きな幸せと、図らずも、ど根性コードがリュックにからみついて手元に戻ってきたという小さな幸せ、そして、その後、奇跡的に連絡よく新幹線ひかりに乗り、駅前の駐車場から車を出すときの「鍵があってよかった、駐車券があってよかった」というぶり返す幸せと。思い返せば鉄人坂井さんのお料理に、温泉、垢すり、マッサージまで。なんだかハッピーなワンフェスその後でありました。




おわり。


さて、昨日は、ラジオの収録をしました。K−MIXでフリマのことを語りました。あと、FMハイ!とFM清水にも出ますよ。恥ずかしくうまくしゃべれないけど、がんばりまする!

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